第73話 中−39 ルーツ


スタリッツア駐在武国武官邸


「まいったなぁ、、」武官

「何か困ったことが?」俺

「いや、、困ったことじゃないんだが、俺が泉殿を公爵に紹介しようと思ってただけなんだがな

ほら、あのご婦人、凄い剣士だろ?」

「ああ、ありゃ、若い頃だったらすごかったろうな、、」泉さん


「いや、ソレがだな、今は”気”を使えるというか、魔法なのか?なんかそんなのが使えるようになっているらしい」

「、、気なら、泉さんも使えますよ?」俺

「へ?」武官

「ん?ほれ、」指先でなにかを弾く。ドッコーン!!!壁に大穴。

・・・・・・

「何大穴開けてんですか!!」俺

「いや、、いいけど、、今の、、何?」武官

「あ、、鼻くそを飛ばした、気をのっけて、、、」泉

・・・・・・・・


「でもな、こんなんで勝ったって面白くないだろ?」泉さん

「まぁ、、気持ちはわからんでもないけどーー、、」武官

(公爵に会ったらそれとなく話しておいたほうが良いぞ?と俺が武官に助言受けた。泉さんだと直球だろうと見たんだろーw)


「で、彼女の友人を紹介されたぞ?

教会の説教師と、

王宮の武芸顧問、

それと、

魔術師、とか言ってたな。」


「ああ、説教師はわかるわ。もともとの実家が教会の説教師で、本来彼女が成るはずだったんだと。でも当時の第二王子に迫られて、負けて結婚したらしい。だから今の説教師は弟だとか、、

武芸顧問?彼女と知り合いだったのか?まあ、アレだけ強ければ納得行くか。

魔術師ってのは、あれか、気ではなく魔術だったのか、その者に教わって使えるようになったんだろうな」

と武官。


「ま、そんなことだったかな」泉


でも、泉はなんか得体の知れない感じを彼らから感じた。敵意ではないことは確かだ。

また、珍しいものを見る感じでもない。

具体的に何?というのはよくわからないので、ここでは何も言えなかった。


そのことは学もわかっていた。泉の感じがなんとなくおかしいので、その時にその3人をよく見たら、目が。

学も、なんなのかはわからなかった。


武官との話は、

プスコでの北山領の技術者達の件。これは武国王都に向け、農国と武国両方の信頼できる護衛を付けて送り出したとのこと。


福田氏の商会の件。現在稼働し始めてたばかりで、小館隊の分隊が駐留するとのこと。主に連絡係になるだろうと。国境超えた先の街にギルドとの共同事務所を開き、そこには鳥郵便が毎日王都から来るとのこと。そこまでならスタリッツアから狼の足で一日ほどだ。そこにも小館隊分隊が駐留するはずだと。

明日、ここの商会に顔を出してみることにした。

カレーの件があるからね!!


プスコの逃げた副官の件。もう既に手配を農国側に依頼が済んでいるとのこと。ここの人狼軍が担当したので、逃げられない、と。


武官と泉さんは、まだ夕方にはかなりあるのに飲みに出た。

俺は遠慮した。まだカジのトラウマを引きずって、、と言い訳。




俺は宿に帰って、宿から情報収集を始めた。

それからここの農国のギルド。

その2つである程度絞れた。だから、それから新聞発行所に行き、過去のを見せてもらった。


この時代には写真はない。姿絵だけだ。

だが、当時を覚えている俺はほぼ確証を得た。

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