第59話 中−25 結構洋菓子天国?


市場の中心部分なのだろうか、広めの空間にテーブルと椅子が余裕を持って置かれている。

周囲には食べ物を作って売っている屋台。食事もあるし、菓子類、飲み物類、果物、などなど。

「ほほう、そそるな?」

今日の泉さんは食い気だなー。


「ここらからぐるっとまわりましょう!」

俺もやっぱしいろいろ試して食ってみたい。

もしかしたら、農国って食い倒れの国?食いすぎて倒れちゃうってほどいろいろありすぎ?



泉さんは今までどおりの酒の肴になるようなものをメインに試していたが、たまに甘いものにも反応していた。

が、一口二口で「もーいや」とかいうこともあった。


あれ?と思ったが、よく考えたら

1,船旅できるほど

2,見た目

で、富裕層出身の本体だと想像できる。


ここプスコは王都に次ぐ大都市。

そこでの中央市場の屋台の食い物。

まずいことはないだろう。現に泉さんの残り物を仕方がないから食ったら、俺は美味いと思った。


かなりのお嬢様だった?


ある程度歩いた

「泉さん、そろそろ市場を出てみましょうよ、」

「あー、そうだな、通りの方を見てみたいな」


大通り。メインの通りのようだ。人通り、馬車がかなり多い。

路地を覗いてみると、並行している裏通りにも小奇麗な店がありそう。

「泉さん、あっち、あーゆー裏がおもしろいんっすよ!」

と引っ張っていく。


人通りはまだ結構あるが、馬車が通っていないので危なくない。

まだ泉さん、ちっちゃいからね。


表通りは服屋など食い物ではないものが大半だったが、裏通りは食い物屋などが多い様子。

あ、

「あそこのカフェで一服しましょう!」

「ん?かふぇ?」

「あ、茶屋のことですよ」

「ああ、、」


かちゃ、

チリンチリーン、、

「いらっしゃいませ。」

「中でタバコ吸ってもいいですか?」

「だいじょうぶですよ」

あ、気にしなかったけど、武国語だった。結構皆できるのかな?


店はケーキ屋と喫茶店を兼ねている様子。店に入ってすぐの小さめなガラスケース!に、ケーキがいくつも飾ってあった。天板部分が厚くなってるんで、氷をいれる部分になっているのかな?


いずみさんは見入っいる。

「何がいいですか?」俺

「うーむ、まよっているのだ、、これかー、あれか、、」

飲み物はミルクティーでいいですか?合いますよ?

「ああ、それでいい、、、、」

「店員さん、このケーキとそれ一個づつ、それとミルクティーと紅茶を一つづつお願いします」

注文して空いているテーブルに座る。


「わるかったな、、お前も食べたいものあったんだろ?」

「いえ特には、、残したらそれもらうからいいですw、残らなかったらまた注文すればいいし。泉さんも、他じゃ食べられないと思うんで、堪能しないと!」

「ああ、そうだな!」子供らしい笑顔になっている。めずらしい絵面だなー。



ショートケーキみたいなのは好きらしい。口の周りをクリームだらけにして食べてた。

2つ目はタルトかな?それはちょぼちょぼ食べてたが、結局食べきった。食べづらかったのかな?中に入っていたものにそれほど好きではないものが入っていたのかな?

「次たのみますか?見に行きましょうよ」

と促すと、すなおにショーケースに行く。


お腹と相談したらしく、あと1つだけ注文していた。

なので、他に注視していたものを俺が注文する。

飲み物はそのままおかわりで。


結局ケーキ2つを更に食べきった泉さん。

なんか俺はいとこのおじさん気分を味わっているのではないかな?



外に出て、歩きながら、、、あれ?さっきは泉さんタバコよりケーキ優先したなーとかふと思った。

裏通りをぶらぶら歩く。


いやまじ凄いね?

ガラスが多い!裏通りの商店でもガラスを使っている。

武国は王都でも少なかったよなー、ガラス。どっちかってーとステンドグラスみたいな装飾されたものが大半だった記憶が、、、

こっちは一枚がさほど大きくないが、ショーウインドーとしても使っているよ!


「泉さん、ガラスの職人のとことか見てみたいっすねぇ、、」

「あ、うん、そうだな、ガラスがすごく多いな、、、まぁ、戦闘に巻き込まれたらすぐお終いだが、ここはそういうのと最も縁遠いのかもしれんなぁ。」


まぁ、、武国の人々にはショーウインドーは必要無いかもな、、

傾向が違うだけという意味で。



「さっきから、なんでしょうか?」

と、後ろになり前になり、なんかうちらにつきまとってる?おばさんに声をかける。

あー、もしかしたら、、泉さん本体関係かもなぁ、、

なんたって”海に漂流してた”のだ。つまり西、で、武国側となれば、農国との航路の船だと想像できる。

ここの人たちが白人系なので、こっちに入ってから急にそれらを思い出し、そう思っていた。


「あの、、武国の方でしょうか?」

はれ?違った?

「はい、武国から来ました。」

いずみさんは様子をみているようだ。


「あの、、






(注:現時点では全く何も考えていません!!!www)

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