第43話 中−9 モフ☆モフっ娘が魔法少女だといいのになぁ


太狼達は自警団といっしょ。なので俺一人で村をぶらつく。

いずみ村は整然としていて、泉さんと熊の設計通りの作りだという。

火事やら緊急時、村全体の行動にはとても良い作りだなーと。まぁ田舎のぐちゃっとした感じがないのが面白みに欠けるっちゃー欠けるけど、新興村落だからそんなのない。わざとやってもうそくせぇだけになるし。

どいなかのなんでこんな面倒くさい道なの?みたいのも、村の歴史的に理由があったりするものなのだ。


村には商店街というか、いくつかの店屋もでき始めていた。

ひと種以外は群れで住むので外食は一般的ではないし、外からこの村を訪問する者はほとんどない。なのでまだ食事をする店はない、と、思ったら、「酒飲める店」が昼間も食事を一応出している。昼間はほぼ来るのはひと種のみだという。

夜は、狼や犬、熊、イノシシなどの獣人が多いとのこと。

ネコは?と聞くと、酒に弱いらしい。あばれて変態してひっかくので飲ませないとのこと。

獣人同士ならまだしも、ひとだとひっかかれりゃ、へたすりゃ死ぬよな?「にくきゅうううう!!」どころじゃねーよね?

かといって、家の飼い猫でもあるまいし、狩りの武器を爪切りで切ちゃうとかできないし。


ネイルアートとか流行らせたら、、、、いやだめだめ、、獣人戦力がなくなるわwww

だいたいこっちはそういうの性差無視で流行っていきそうだからな。


にゃんこ、、、にゃんこ、、、にゃにがあるにょかにゃー、、、などと思案。


子供のにゃんこの尻尾の先にすずでも、、、いや、確実に泉さんにぶっとばされる。

もう鈴めがけてネコがぐるぐる高速で回るのは目に見えているからなー、見たいけど、、ぜひとも見たいけどっつ!!!


あ、罰ゲームで、、w いや、、、、こんどにしとこう、、最初からハードなイメージ持たれては、ねぇ?

「学、あぶねーやつ!」とか思われて避けられてもねっ?



爬虫類とかも結構いるとのこと。どういう種類が居るのか?

前の宴会んときにチェックしとけばよかったが、いろいろあったからなぁ、、

しかもかなり酔わないと変態する者いないんだよなー、、皆おさけ結構強いし、、獣なのに、、、



なんか最近俺に勢いがないなぁ、、と感じる。

なんだろう? とし?、、ああ、もう20くらいになったっけ?かぞえていないからわからんが、大体いつ着いたかも確認してないもんなぁまだw

まぁ、別にきっちりとした年齢証明が必要なセカイじゃないんで、どーでもいいやw


なので、居酒屋兼食堂で席に付く。

当然、今日も俺を何気ないふりして尾行?監視?している泉さんもはいってくる。

「おう!奇遇ですね!!」

「いやみはよせ」

「あっはっはっはーっw」

で、何飲むんすか?と

「冷酒だな、暑いからなぁ、、」

「暑い時は冷えたエールじゃ?」

「ああ、ここは水路で冷やしているだけなんだ、冷蔵庫はない。氷がないのでな」

まぁ、領主様んちくらいしかないけどね冷蔵庫。あとうちの村にある迎賓館(武国)。王都だと結構ある様子だった。


「うちの村の誰かが、氷出せる魔法だけでも使えればいいのにねぇ、、」

「んー、、、いないからなぁ、、、おまえ、見たことあるの?魔法。」

「ないっす、ふりをして騙されたことはあるっすけどそんちょに、まじなぐりしたくなりましたけどw」

「だよなぁ、、ほんとうにあるのかなぁ?」

を!泉さんがフラグを建ててくれました!!可能性が出てきた?と、一瞬考えてしまい、建ったフラグをたぶん今折った俺、、、、OTL、、なにやってんだが、、、


カタリーナあたりがこてまくまやこんとか言ってつめたーくな〜れ〜!!きらりん!!**とかできてくれたらなぁ、、

俺?面倒くさい立場に立ちたいと思う?種があってもぜってぇ芽を出さねぇ出ささねぇ!!意地でもwww


食事と酒を持ってきてくれた給仕に

「ねぇ、魔法って見たことある?」

「ああ、ありますよ、ずっと前ですけど、、」

・・・・・どこで?

「あの国の、処刑場で、、、」

・・・・

「わるかったな、変なこと思い出させてなぁ、、」

「あ、いいえ、あの、処刑のあとの掃除に、魔法使いが水をどばどば出していたんですよ、、」

ホッとする2人。

「そういうのもあるのか、、氷とか出す奴いた?」

「知りませんねぇ、、でもいたような話をきいたような、、、きもしないでもないかな?たぶんいるんじゃないすかね?」

「この村にはいないよねぇ?なんか魔法っぽいもの使える者なんて、、」

「あははは、いないっすねぇ」

食事を並べ終えて、戻ろうと、、

「あ、なんか、エルフがほぼ全員使えるとか使えないとか、、」

「えるふ!!いるのかっつ!!!!」

???泉さん

「ええ、いますよ?でもうちの村にはいませんが、、」

がっくし、、、

で、どこにいるの?

「さぁ?」

すたこらさっさと立ち去る給仕


「まぁ、とりあえず、魔法がある、で、エルフは基本魔法を使えるという話し、ということがわかりました。」

「だからなんなんだ?みたいなところだなぁ、、今の所、、」

「まーそーですねー」


ちくしょう!!俺がさっきフラグ折らなきゃ、最低でもエルフの居場所情報くらい得られたろう!!

くやしや!!エルフ+魔法!!!ええい!ええいやっ!!これが悔しくない者などこの世に存在せぬことよっつ!!!


だが、密かに俺は思った。明日から「気」を高める訓練させるぞ!!子どもたちにっ!!!

モフ+魔法!!これでも充分っつ!!!

あくまでも自分じゃやらない学である。




「しゅーごー」

「「「はいっ!」」」

「いつも元気で結構!! 今日は気の訓練をいたします。”気”って知っているひとー?」

???

はいおk,

「なんというかな?魔法の元?体の中の目に見えない気力みたいなもの?気力とは違うけど、、なんか力まないでもいいらしい。つーか、心静かに訓練していくようなのだよ。まーわかんねーよな?俺もそうは知らないんだ、つーか、この国の者達ほとんど知らないんだからw

だからまぁ、うまくいったらラッキ!みたいな感じで行こう!」

「「「おう!!」」」

太狼、次狼、カタリーナ、皆ひと形態。


肩幅に足開いて背筋まっすぐ、頭のてっぺんの中心に糸を付けられ、ぶらさげられてる感じで直立。

足の平の重心位置は、個人差あるけど、だいたい中指直下の土踏まずの最前くらいの気持で。つま先を気持でいいから内側に。

うでは肩から全部力を抜いて、というか、とりあえず直立している力以外は抜いて。

頭、肩、腰、足などの位置を直していく。

で、俺は前に向き合って立って、

「こう、肩から腕全部のちからを抜いたまま、腕を前に放り出すように、、まえにあるなんかを抱える形に、、力を入れない。腕が落ちない最低限のささえだけ。それを、」

やり直す形で再度振るが、小さく。

「このくらい小さく、水のはいった器でも何気に持つ感じ、かな?」

直してく。

力を抜かせる。

「面は真正面か、少々上でも良い。肩が前にかがみやすいと思う者は上向きのほうがいいだろう」

OK

で、

はい、やめ。

「もう一度今の姿勢を、言われたことを思い出しながら、自分でやってみて」

少々見てて、本人達ができたと思った頃に直しをする。

それを数度。ほぼOKになった。

「これが基本姿勢。おまえらが誰かに教える時、最初にこの姿勢を教えること。そこから、訓練によって自分にもっと合う姿勢とかがあれば、そっちに向かえばいい。」


「さて、ここからが重要。

生き物の体には”気”というものが流れているらしい。見えないものだ。それは訓練すれば自分でコントロールすることができる。コントロールできれば、魔法みたいなことも可能なるという。

で、

へそから拳一個分くらい下に、丹田という”気”を溜める?中心があるという。そこから、全身くまなく気がまわっていくと、体の具合が良くなり、力も出て、などということになる。その”気”がいっぱい在れば有るほど、うまくコントロールできれば出来るほど、効果的になる。」

「更に、”気”は、空気中というか、いたるとこころにあるという。なので、少し慣れたら、外から気を得てみることもしようと思う。

今日は、まずは、自分の体の中にある気を回して見る所をやってみよう。」

で、俺もたいして知らんので、

泉さん登場。

流石江戸時代の武士!!気の回し方くらい日常的?

あーだこーだ言いながら3人に、気が回っているのがなんとなく感じるくらいにまでさせてしまった。


「おまえ、、やれ。」

「え?いやですよ?僕は見るかかりですからね?」

「いや、センセイが全くできないつーのもなしだろ?今後、こいつらの次の世代になったら、また俺を呼ぶのか?」

「・・ぜひとも!!!」

ぼかっ!!あたまをまじに、、

「いーからやれ」

とりあえずいろいろやらされ、、、なんかからだから汗がかってにでてくるところまで来た。

「まぁ、最低の最低ってところだな、毎日やって忘れないようにしろ、時たまチェックするからな?抜き打ちで」

「うーいーっすー」

「おまえというやつは、、、、」

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