30代おばちゃんの備忘録
叢雲ルカ
~~~~~~2020年版~~~~~~
無職で金はない。でも。今が一番幸せかもな。
社会不適合者ですが、なにか?
毎日の通勤ラッシュに無駄な社内での腹の探りあいに嫌気がさしていた。
働く為に生まれてきた訳じゃないつーの。
そんな、毎日に嫌気がさし、自称繊細ちゃんなので情緒も安定出来なくなってきたので、昨今の情勢に逆らって会社を辞めた。
つまり、今は無職である。ちなみに結婚もしていない。
このご時世、新しい仕事を探すのも一苦労だ。そもそも求人がない。
あまり気が進まない接客にしても、求人募集が少ない。
寧ろ、観光や飲食は打撃を受けているので、減る一方なのかも知れないし、事務職はそもそもが飽和状態でさらに駆け込むので、倍率は凄く高くなっている気がする。
それで、30代半ばの女が探すとなると、一流大学出身か一芸に秀でていなければならない。頭が悪いので一流大学にも出ておらず、これと言った一芸もないので私にとって更に狭き門となっている。
そもそも私は、器用貧乏の飽き性なので、色んなことを広くやってしまい、結果、途中で飽きてしまい踝くらいの浅い知識しか持たない、中途半端を絵に描いたような人なので、せめて一芸だけでもと考えても飽き性が邪魔をしてしまい、1つもマスター出来ないでいる。
特技にならないことが特技ですと履歴書に書き、面接で言いたいくらいだ(そんな勇気は今の所ない)。
そう言えば、一ヶ月くらいしか、入った日が変わらない一応先輩の人に少しだけ仕事が出来てExcelレベルがちょい高いだけで(と、言っても私だって中級できるか出来ないか程度しかない)舌打ちされたことがあった。
だったら、勉強すれば? と思ったが、無視を通しました。
いわゆるお局様と言われるポジションのおばちゃんに、挨拶の無視やお土産省きの虐めもされたこともあった。
これも無視。ってか、仕事は悪くなかったが、人間が嫌い過ぎて耐えられずに辞めた。
大人の対応と言うよりかは同じ土俵に上がりたくないと言う気持ちがこの時点はあった。ただ、数年経たないでここに書いている時点で陰湿で子供じみた性格なのは否定しようがない。
私の性格からして、こう言ったマウント取りたがる女性や、話しが合わない人を虐めたがる女性への受けはあまりよくない。
態度や返事で好き嫌いが現れる女性とか、ここ一年で二人程見たがどっちも、私とは相性悪かった。向こうが返事や態度に現れるので、話すのを止めることにした(ってか、それ、仕事をする上でどうなの? って思う。私からしたらこの人たちはお金貰って遊びにきているんですかね?)。
そもそも女性が生きていく上では最低限必要な協調性みたいな物(一緒にトイレ行く系のあれ)だったり、我慢だったりが私にはなかった。つまり、女性中心の職場や社会になじめない人だった。それでも一応女性だ男性中心の職場にも馴染めない。つまり、どっちの水も甘くなかった。
『その位、Excelが出来れば食いっぱぐれないでしょう?』
なんて、言われたことありますが、先ほど記載したが、中級以下のExcelと性分のせいで結構な確率で食い扶持に困ってます。
と、心の中で何度思ったことか、こう言った言葉や態度に笑顔で向き合い付き合うのも嫌になっていた。傷つき易いって自分で言うのもだけど、すぐ眠れなくなるくらいかなり傷つき易い。
『陰で努力しているでしょう?』なんて言われた日には、努力してると逆に見せつけたら嫌味言うでしょう? と言いたいくらいだ(まあ、努力を人に見せるのは嫌いなので、最初から見せる予定はないが……)。
今にして思えば、学校の勉強はまったくしてこなかったが、学生時代『勉強してこなかった』と言って、陰でもの凄く勉強しているタイプの人種だったかも知れない。生憎、勉強に対する熱量は地に等しかったので、殆どやってこなかったが、それでも、偏差値のあまり高くない高校で中の上の成績を取る努力はしていたと思う(20年くらい前の記憶ですら曖昧です)。
話しは大分脱線したが、そんなこんながあって、今は無職で働いていない。
毎日適当な時間に起きて、適当な時間に寝る。
そんな毎日を過ごせたらいいなと考えていたが、そんなのは意外と簡単に手に入る。働かなければいいだけだ。
結婚なんてした日にはそれどころではなくなるので、結婚は考えたくもないし、相手が可哀そうになる性格をしていので、相手のことを考えると安易にできない(ただ、悲しいかなまったくモテないので相手すらもいないが……)。
それでも意外となかなかどうしてか、昼夜逆転生活と言うものは出来ないらしく、やろうと思えばできるがやりたいとは考えていなかった。そんなことをするメリットが今の所ない。
深夜アニメをリアルタイムで観るとかそう言った理由があれば、夜中まで起きるのもいとわないが、それはあくまでも夜更かしであって、昼夜逆転とは違う。もしかしたら、やろうと思っても身体が拒絶しているように思う。
そんなこんなと考えながら今を過ごしている。
昼間はずっと好きなゲームをして、下手な文章を書いて、昼寝も時々はするし、久しく読まなかった漫画も電子書籍で読み始めた。勿論、新しい仕事も探しています(仕事を探しは一番大事です)。
ただ、自堕落な生活とはこう言う時に言う言葉なのだろう、と言うような生活はしているのは確かだったが、派手な生活は全くしていない。理由は簡単お金がないからだ。
なので外へ遊びに行こうとか思わない、最もお金があっても外出は好きではないので家で遊ぶ方法を考える(ご時世的な話を言えば、勝ち組の部類に入る生活様式を周りから否定され続けながらもずっとしてきた。1週間のお盆休みや年末年始の休みがあれば2日しか出ないレベルの引き籠りで、よく外に出ろと言われる程だ)。
生きる上で食事は必要だが、ご飯をわざわざ外で食べるようなんてことも行くまでが面倒なのでやろうと思わないし、好きなことに没頭して食事自体が面倒な時も多々ある(カップラーメンは安いし簡単だし大好きです)。
そんなこんなで家賃と光熱費とPCとゲーム機と少しの食費があれば済むような生活を送っている。これだけ見ると、女よりも男の方がもしかしたら近い可能性があるかも知れません。
孤独死が問題となっている今日ではありますが、ただ、それが、とても幸せなのだと感じた。
誰かが『お金があればニートが幸せ』なんてみたいなこと言っていた気もするが、それは人それぞれで仕事好きな人を否定するつもりはない。それは(主に食生活と引き籠り人生の)私の生き方を否定して欲しくないからだ。
そもそも私も人が苦手なだけで、仕事が嫌いな訳ではない。人と関わらずワンマンで仕事が出来るなら、仕事がしたいが、そんな仕事は事務職に定職する以上に難しい話しだろう。
だとしたら、最低限の人としか関わらないで済む、私の心の安寧が保たれるのは無職でいることになる。
貯金は多少あるし、混乱している内はゆっくり仕事探していくのも悪くないなと思った瞬間でもあった。つまり開き直ってしまったのだ。
だって、今が幸せだと感じてしまったから。
終わり
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