生誕
吉川 「友人に子供が生まれたんだよ」
藤村 「お? 今、流行のできちゃった出産か」
吉川 「いや、出産は普通、できちゃっただけどさ」
藤村 「やっちゃった出産か」
吉川 「そう言うこと言うなよ! 生々しいな」
藤村 「俺の方からもよろしく伝えておいてくれよ」
吉川 「わかった」
藤村 「ドンマイ! って」
吉川 「なんでだよ! なんで、ちょっとやらかしちゃったみたいになってるんだ」
藤村 「しかし、赤ちゃんてのは可愛いだろうなぁ」
吉川 「そりゃ、可愛いよ。3220グラムだって」
藤村 「ほぉ。でも赤ちゃんの成長は早いからなぁ、すぐに3221グラムくらいになるぞ」
吉川 「そりゃ、なるよ! 授乳一回でなるよ」
藤村 「しかし、初孫かぁ」
吉川 「孫じゃないよ。そりゃ、おじいちゃんにしてみれば、初孫だろうけど、いきなり孫はできない」
藤村 「まぁ、俺にとっても嬉しい初他人の子だからな」
吉川 「なんだ、その微妙な距離感は。初他人の子なんて嬉しくも何ともない」
藤村 「屋根の上に投げないとな」
吉川 「歯かよ。下の歯か! なんでやっと生まれてきたのに屋根の上に投げるんだ」
藤村 「子供は風の子だもんな」
吉川 「いや、俺の友人の子だよ! 勝手に親を風にしないでくれ」
藤村 「しかし、赤ちゃんかぁ。なんか温かい気持ちになるね」
吉川 「なるね」
藤村 「可愛いんだろうなぁ」
吉川 「そりゃ、可愛いさ」
藤村 「うんこよりも、一層、可愛いんだろうな」
吉川 「うんこと比べるなよ!」
藤村 「俺なんか、うんこでさえ、たまに可愛い時があるもん」
吉川 「ないよ! どれだけ愛でてるんだよ」
藤村 「玉のような子が生まれると、ママとしては嬉しくて」
吉川 「シモネタはやめろよ!」
藤村 「ごめん。つい、出来心で」
吉川 「できちゃったのか」
暗転
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