ハンバーガーショップ

藤村 「いらっしゃいますかー?」


吉川 「いきなり疑問形かよ。いらっしゃいましたよ」


藤村 「店内にお客様入りまーす」


吉川 「トラックじゃないんだから、別にコールしなくてもいいよ」


藤村 「店内でお召し上がりですか? それともあたし?」


吉川 「なんだあたしって。店内で」


藤村 「店内であたし?」


吉川 「お前となにをすればいいんだ。普通に食べにきたんだ」


藤村 「きゃっ! エッチスケッチたまごっち」


吉川 「いいから注文を聞けよ」


藤村 「ご注文をお伺いします」


吉川 「じゃ、ハンバーガー」


藤村 「ご一緒に、踊りませんか?」


吉川 「踊りませんよ!」


藤村 「では、ご一緒にポテトなどいかがでしょうか?」


吉川 「セットになるの?」


藤村 「はい。ハンバーガーにポテトのSとMとLがつきます」


吉川 「そんなにポテトばっかり食べないよ。ドイツ人じゃないんだから」


藤村 「お飲み物はイカですか?」


吉川 「知らないよ! なんだよイカって」


藤村 「あ、いかがですか?」


吉川 「あぁ。じゃぁコーラ」


藤村 「本日はコーラの活きのいいのがはいってますよー」


吉川 「コーラに活きなんてもとめてない」


藤村 「もう炭酸が爆発しそうなの。酸が強すぎて飲んでると口がとろける美味しさ」


吉川 「そんなもん飲んだら死んじゃう」


藤村 「お会計860円になります」


吉川 「じゃ、1000円から」


藤村 「すいま千円」


吉川 「茶魔語はいいから」


藤村 「お待ちの間、こちらのこち亀全143巻を読んでお待ちください」


吉川 「どれだけ待たせる気だ」


藤村 「こち亀のお客様~! お待たせしました」


吉川 「これ、待つ札代わりだったのかよ」


藤村 「こち亀の144巻でございます」


吉川 「別にこち亀は待ってないよ! 早くハンバーガーをくれよ」


藤村 「え? バンクーバー?」


吉川 「そんなもの待ってない! 注文を早くくれ」


藤村 「はい。こち亀様~!」


吉川 「俺は、こち亀じゃないけどな」


藤村 「こちらセットになります」


吉川 「うわぁ、本当にポテトばっかりだな」


藤村 「店長、それではアフター行ってきます」


吉川 「お前はついてこなくていいよ」



暗転

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