正体
吉川 「連想ゲームしようぜ」
藤村 「なんだよ、急に」
吉川 「ほら、連想日和だしさ」
藤村 「いったいどんな日和が連想日和なんだ」
吉川 「じゃ、いきます」
藤村 「日和の話はあれか? 有耶無耶か」
吉川 「コーヒー」
藤村 「南米」
吉川 「多人数」
藤村 「サッカー」
吉川 「おはよう」
藤村 「モーニング娘。」
吉川 「黄色」
藤村 「ブラジル! カナリア軍団!」
吉川 「おいといて」
藤村 「ちょっと待った! なんだ、おいといてって」
吉川 「カナリア軍団は置いといて」
藤村 「置かないだろ! それジェスチャーじゃん」
吉川 「だってお前があまりにも当てないんだもん」
藤村 「なに? 答えは何?」
吉川 「コーヒーを飲みながらおはようと言う黄色人種軍団」
藤村 「なんだよそれ! 連想じゃないよ!」
吉川 「すごいギリギリまでヒントだしたのに」
藤村 「答え言っちゃってるじゃん。というか、変すぎだよ。概念が違うよ!」
吉川 「自分の当てられなさを棚に上げて答え批判か。日本人め!」
藤村 「お前も日本人じゃん。普通、こんなの当てられないよ」
吉川 「じゃ、お前が問題出せよ」
藤村 「わかったよ……。じゃ、風」
吉川 「桶屋」
藤村 「正解。次……バンザイ」
吉川 「クロマティー」
藤村 「正解。次……ゴロゴロ」
吉川 「転揺り椅子固め」
藤村 「正解……なんで?」
吉川 「え?」
藤村 「なんで、そんなすぐわかるんだよ」
吉川 「俺って連想の才能があるのかもな」
藤村 「才能なのか……」
吉川 「どんな問題でも当てられる自信がある」
藤村 「え~と……」
吉川 「クリリン」
藤村 「まだ言ってないのにっ! 正解だけど」
吉川 「才能才能」
藤村 「白い」
吉川 「成分無調整牛乳」
藤村 「正解……美味しい」
吉川 「シェフの気まぐれ森の狩人のパスタミラノ風~季節の香を添えて~」
藤村 「正解……俺の正体」
吉川 「サトラレ」
藤村 「え?」
吉川 「あ……」
暗転
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます