第9話- 黒いビニール袋
電柱の側にずっと置かれたままのビニール袋、
こわごわ近づくと虫の羽音が聞こえてきた。
"蝿か? 中で何かが腐ってるんじゃないかな?"
どうして回収されないのか不思議には思ったが、そのままにして仕事に出掛けた。
会社への道程、そこにも同様の黒い袋が置かれているのに気がついた。
帰りに気にしながら歩くと、そこいら中に置かれていることが解った。
数日後、その袋達が消えた。すると界隈の人間達の数が減った。
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