2020/09/01『Web小説でありがちなこと』

 題名タイトル──長くね? 

 

 いや、中には長くともセンスや語呂が良いのもあるし、一概に悪いとは言えないよ。『Re:ゼロから始める異世界生活』や『転生したらスライムだった件』『この素晴らしい世界に祝福を!』などの大人気ラノベがそうだったように、いずれも長い(ぶっちゃけラノベ界隈じゃ短い部類だろうが)題目タイトルだけど、どうしてか一語一句すとんと頭に入る。

 でも、その他有象無象の作品を見てると矢張りインパクトに欠けるというか、創意工夫やセンスが皆目、無い。なんだろうな、題名タイトルというより、小説のあらすじを無理に一文で纏めただけ感が否めない。

『〜が〜だったので〜は〜で〜する』

 みたいな(多少誇張気味だが嘘は無い)。

 ……ぶっちゃけ小学生でも作れるわ。読書感想文の題名タイトルが中々降りて来なくて、最終的に『〜を読んで』と安直を極めざるを得なかった小学生の頃の僕か。

 とにかく付属語が多すぎて蛇足感パネェ、みたいなのをよく見るわけだ。

 語彙力と想像力にステータス振り分け過ぎてセンスがからっきしってことはないだろう。折角面白い小説を書けるほどの文才をお持ちなら、多少は題名タイトルにも気を遣って欲しいのが僕の正直な思いである。

 皆が皆そうしてくれと願う訳でもないが、ランキング上位で人気のある作品に限って題名タイトルがアレなことがよくあるので、少々残念に思う。嫉妬心は無い。皆目無い。


 まあ僕は、ワードセンスがあるかと訊かれれば、一切の逡巡なく被りを振るけど。


 でも、あくまで個人的意見だけど、厨二とセンスって紙一重な気がする。独創的な思考回路とか。

 Webでも稀に目にするけど、己の厨二心を包み隠さず完全開放してノリノリで小説が書ける人は尊敬に値するよ。羨ましい。

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る