2話:女の子には優しくしましょう(男は知らん、殴っとけ)
幼い頃の男子って、女の子と仲良く遊ぶことを恥だと捉えるのがよくあった気がする。更には女の子に心無い悪口を言って傷つけたり平気でボールをぶつけて泣かしたりも割とあった気がする。
それらの回想は全て的中していて、俺が通っている幼稚園や小学校ではそういった事案がよく発生していた。
「こらお前ら!この子が嫌がってるだろ?遊び半分で下らない嫌がらせをするな、馬鹿どもが」
ゴチン!「いたぁ!?オイ、しゅうせい!男のくせに女子の味方するのかよ!?」
「馬鹿が、男だから女の子の味方をするんだろうが。お前らの親…特に父親からは教わらなかったか?男は女に優しくしなければなりません、守ってやらなければならないって。さっきみたいに嫌がること言ったりやったりして傷つかせてどうすんだアホンダラどもが…喝!!」
園児・小学生低学年を通して、俺は女の子に嫌がらせや乱暴をはたらくクソ男子どもに制裁を下してやった。
男子に苛められている女の子を助ける度にこんなことを言われてたな…。
「あーお前さてはそいつのこと好きなんだー?うーわ、好きなんや好きなんやー!あはははは!」
女の子を助ける=その子のことが好き…という、クソガキ男子あるあるの安直な捉え方をして、俺をよく詰ってからかってきたな。
中身も年相応の男子だったら、「そんなことない」「誰がこんな子のこと好きなもんか」とか言って、せっかく助けた女の子を傷つけてしまうパターンに陥ることがしばしばあったろう。かつての俺もそういうタイプだったしな。
しかし今の俺は…精神年齢が18才の児童なので、こう言い返すのだ…。
「好きか嫌いかで言えば好きだ。
で?それの何が悪いわけ?
なぁこの子が苛められてるところを助けることがそんなにおかしいか?
俺はダサく見えるのか?
俺やこの子からしてみれば、お前らの方こそダサく見えるし、おかしく見えるんだが?
なぁ、反論があるなら言ってみろよ。
今のお前らの行為に、この俺が納得できるだけの正論があるのなら言ってみろよ、さあ……さァ!!」
ただ言うだけじゃない。クソガキどもの胸ぐらを掴み上げて、若干凄んだ真顔で接近して、プレッシャーをかけまくりながら言い返す。
クソガキどもは俺の威圧に押されて、俺をからかうのを止める。泣き出す奴もいたがどうだっていい。野郎が泣こうが喚こうが、男の俺にとってはどうでもいいことだ。女の子が泣いてたら当然宥めてあやしに向かうが。
そういうことを繰り返していくうちに、小学校での俺は、男子どもからは女の味方だの面白くない奴だの男の敵だのと言われまくった。
逆に女の子たちからは、優しい人だのカッコいいだのと好評価をもらった。
「しゅうせいくん、やさしいからすきー」
「あ、あの…秀征君、助けてくれてありがとう。嬉しかった、です///」
「わたし、将来は秀征と結婚したいなー。だって秀征ならわたしのこと守ってくれるし」
「秀征君好きーー!ギュ〜〜〜〜ちゅ……♡」
女子のほとんどは、優しくしてくれる・守ってくれる異性を本能的に好くようになっているみたいだからな。気づけば俺は割とモテる位置にいた。園児時代はハグされたりチークキスされたりもあった。
小さいガキのうちに異性に優しく・フレンドリーに接しておくと……モテる。
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