第2話電撃
時を戻して現在
ミイラ化から復活した男は散歩がてら歩いて1時間かけて渋谷に来ていた。
「いやー久しぶりだな。やっぱすごい人だ」
いつもよりスクランブル交差点は人通りが多い。なんでも今日は今世界で一番熱いガールズバンド、キューピーズのライブがあるからだ。
彼は世界中で支持を集めている彼女らを尊敬していた。何より耳に残るメロディが彼の心を掴んだのである。
1人100万円というチケットの値段は異例中の異例でその話題でネットを沸かせるほどである。年に一回しか日本でのライブがないのと金持ちが買い占めてしまうためその値段になった。ようわからんね。
正直行きたいがあまりにも高いので行けないのである。
「やっぱり外国人がいっぱいいるな。まるでオリンピックだ。」
世界的アーティストのライブなので各国からセレブなファンが来ているようだ。
そう考えてるうちに信号が青になった。渡り終えると同時に男の体に電撃が走った。あまりの衝撃にその場で固まってしまった。視線を下に移すととんでもない美少女が倒れていた。
「大丈夫ですか?」
童貞のはずの彼の身体は勝手に動き、声も漏れてしまっていた。
するとその美少女は探していたものを見つけたかのようにそのビー玉のような綺麗な目を輝かせながら言った。
「あーやっと見つけた、あなた佐藤真司くんよね」
なんと真司(僕)の名前を知っていたのだった。
「えっ、なんで僕の名前知ってるんですか?」
「あーいきなりごめんね。ここじゃなんだからそこのカフェで話そうよ。」
「そうですね、入りましょう。」
様々な感情が混在する中僕は美少女とカフェに入っていったのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます