第2話電撃
コーラを飲み干して男は散歩がてら渋谷に来ていた。
「久しぶりだな。それにしても、すごい人だな」
いつもより渋谷のスクランブル交差点は人が多い。なんでも今日は今世界で一番熱い日本のバンドキューピーズのライブがあるそうなのである。そのライブは1人100万円という値段である。なぜかというと一年に一回しか日本でライブをできないからである。男も大ファンなのだがあまりにも高いので行けないのである。
「やっぱり外国人がいっぱいいるな。まるでオリンピックだ。」
世界的アーティストのライブなので世界各国からファンが来ているようだ。
そう考えてるうちに信号が青になった。渡り終えると同時に男の体に電撃が走った。あまりの衝撃にその場で固まってしまった。視線を下に移すととんでもない美少女が倒れていた。
「大丈夫ですか?」
勝手に体が動き、声も漏れてしまっていた。
するとその美少女が
「あーやっと見つけた、あなた佐藤真司くんよね」
なんと真司(僕)の名前を知っていたのだった。
「えっ、なんで僕の名前知ってるんですか。もしかして僕を探してたんですか?」
「あーいきなりごめんね。ここじゃなんだからこのカフェで話そうよ。」
そうだな。確かにここじゃダメだな
「そうですね、入りましょう。」
そう言って僕たちは星のコーヒー屋さんというカフェに入っていった。
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