17歳

第1話 Prologue

17歳の時、少女はポニーテイルとロックンロール、そしてオートバイを封印しました。

レコードもカセットも自分からは聞くことはしなくなりました。

オートバイは後ろに乗ることさえも出来なくて。

ポニーテイル用のあのふわふわのリボンも一つ減り、二つ減り。

サーキュラースカートやサドルシューズは人にあげてしまったり、捨ててしまったり。

17歳のある日、少女の意地悪と気まぐれで、

一人の少年が星になってしまいました。

誰もその事で少女を責めなかった。だけどその分、少女はとても辛かったのです。

その事件を痛感する事件がその後に起こり

少女にとっては、原宿も、ロックンロールもただただ辛いだけのもの・・・。

耳にしたり、見かけたりすれば遠回りして

昔の仲間の連絡さえも絶って、思い出さないよう

触らないよう、心の奥の深い所にしまい込んで

鍵をかけてしまったまま、数年を生きてました。

近年になって、当時のファッションや音楽が、ドラマになったり、CMで使われたりするようになったので、昔を懐かしんでこちらに公開します。