第3話

「あのガキどこ行きやがった俺のご飯を落としやがって

 汚れたご飯はマジぃんだよ」

先ほど落とされたご飯を味わいながらいつもの寝床に

帰る事にしたそこは一目につかない路地裏を通り過ぎ

結界を抜け危険地域に指定されている廃置のある小屋に

鼻に違和感を憶えた

「粉末を出してやがる」

粉末とは魔獣が警戒すると時に出る粉で他の魔獣達に危険知らせる粉末だ

それを意味するのは

「誰か入ってきたのか」

それもただの人じゃねぇ魔獣が警戒するほどのやつだ

魔獣は仲間意識こそ薄いが情報共有に関しては抜かりはない

俺は慎重にことを進めるため物音を立てず人の匂いを嗅いだ

そして匂いの根元を辿って言ったら俺の小屋に着いた

「ここって俺の寝床だよなぁ」

その事に疑問を覚えたがふと違和感を覚えた俺の噛まれた後のある手を嗅いだ

同じ匂いだ

俺はその事実に気づいた瞬間ドアを蹴飛ばした

そして俺の目に映ったのは先ほどのガキだった



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