第3話

慧と別れて1人で自転車と三輪車を運ぶ玲二は神崎商会に着いた、そして翔さん!翔さん!と呼ぶ


神崎はすぐ出てきて

おう玲二帰って来たか!あれ、1人か?

と聞く


すぐそこまで慧と帰ってたんだけど方向違うし悪いからそこで別れた!


そうか、じゃあ今日はいい日だったな!良かったな!と神崎は少し嬉しそうに言う


翔さん気付いてたんすか!?

動揺する玲二


あー、まあ結構前から高里さんの事好きなんだなってのは分かってたな!


我ながら態度に出てたらしく恥ずかしいと嘆く玲二


しかしなあー今朝みたらなんか玲二緊張してたから緊張ほぐしてやろうと思って売り物の三輪車出して冗談言ってみたんだけど、

まさかそのまま乗ってくとはなw

と大笑いする神崎


いや、あれはあの姿まさか慧に見られると思わなくて焦ってつい飛び出しちゃったんすよ!ってかあれ売り物なんすか!?と言い訳する玲二


しかもタイムマシンなんて出来るわけないのに少しでも期待しちゃってさwwあれはもう中古品で売るしかねーなw

と弄られる


すると玲二は


翔さん!あれ案外本物だったかもしれないです!だってなんか勇気が出ました!ちゃんと前に進めましたもん!と言った


どういう意味か察した神崎は


そうか、玲二お前、大人になったな

って喜んで、じゃあもう付き合えたのか?

と聞く


とりあえず返事は1晩考えて明日貰うことになってます!


じゃあ明日が楽しみだな!返事次第だろうが、まあなんだかんだ伝えられて良かったな!


うん!俺後悔ないよ!(本当に兄ちゃんみたいだ)


まあ気疲れしただろうし、玲二も早く帰って返事の反応の練習でもしときな!


それはもう何年も前から考えてあるよ!w


お前気持ち悪いなwまあいいや、気をつけてな!


うるさいよ!w

ありがとう!また来るね!


と会話をした後玲二は自転車に乗って帰ろうとする


だが走り始めて何か違和感を感じた


近くの木で何か動いたのだ


猫か?と思う玲二だが

よく見ると違う、顔は見えないが人である


その人は何故かフードを被って顔が見えない様にしながら神崎商会を見ている


お客さんかな?でも妖しいと思い今度は玲二がその人を遠くから見ている


すると神崎が外に預かり物であろうバイクを持ってきて綺麗にし始めた

そして何か道具を取りに中に神崎が入って行った瞬間


怪しいその人は突然神崎が直しているバイクめがけて走り出し、バイクの様子を確認している


玲二はバレない様に近くに行き隠れた


そして怪しい人がバイクにまたがろうとした時神崎が帰ってきた



あんた何やってんの?と言う神崎


怪しい人はこれは俺のだ!乗っていく!と言い出した


おかしいな、このバイクの持ち主は俺の知り合いだからあんたのじゃないはずなんだけど?と言う神崎


うるせー!そいつにもらったんだよ!もう行くぞ!と怒りながらエンジンをかけ始めた怪しい男


やめろ!まだ整備中なんだ!と怪しい男の腕を掴む神崎


だから頼まれたんだって!と全く話にならないその男


遠くからパトカーの音が聞こえ始めた


その瞬間

邪魔すんじゃねえ!!

と怪しい男は急に怒りだし神崎を思い切り突き飛ばした


神崎は勢いよくこけ、頭を打った


そして男はバイクを神崎の方に向け出した

お前が邪魔するからだぞ!と言い出しスロットルを回そうとした時男の顔に石がぶつかった


なんだ!?と石の飛んできた方向を見ると玲二がいた


玲二が間に合わないと思い咄嗟に石を投げたのだった


翔さんに手出すんじゃねぇ!という玲二


玲二お前何してんだ!!早く逃げろ!と叫ぶ神崎


翔さんには昔からめちゃくちゃ世話になって本当の兄ちゃんみたいに思ってんだ!こんなところ見て放っておけないよ!と叫ぶ


怪しい男はうるせえ奴らだな!!おめぇから消えろ!と今度は玲二の方にバイクを向けて走り始めた


玲二は深呼吸して冷静に構えた

そして向かって来てるバイクに当たらない高さの飛び蹴りを怪しい男にお見舞いした


男はバイクから落ち、玲二も地面に落ち、バイクも倒れた


玲二は昔から運動神経が良かった、その為初めてする飛び蹴りもキレイに決まった、だが、着地方法は初めての為分からず腰から落ちて少し動けずにいた


落ちた拍子にだろうか怪しい男のすぐそばに大量のお金が入った袋が落ちている


こいつ強盗か...逃げるためにバイクを...

翔さん...警察に...早く!



玲二すげえよお前!すぐかける!

警察ですか!?神崎商会にすぐ来てください!強盗です!

すぐ近くにいるらしいからもうすぐ着くってよ!


良かった...翔さん頭打ったから病院に行っ...

と話してた瞬間


玲二後ろ!と神崎が叫び出した!


振り返ると男が服にしまってた折り畳みナイフを出し玲二目指して突き刺した


うっ...

と言う声とともに玲二は腹部から血を流し始めた


よくも邪魔してくれたな、お前は許さねえ、ここでくたばれ

と男は恐ろしい顔をして言った


そして男は逃げようとするが玲二は男の腕を掴む


逃さねえぞ...死んでも絶対逃がさない

と言いながら自分に引き寄せる


玲二それ以上やると余計深く刺さっちまう!と叫ぶ神崎


するとパトカーが到着し、警察がこちらに向かって来た


男は必死に振り払おうとするが絶対に離さない玲二


警察3人で男を取り押さえさらに多くの警察が周りを囲うそして

君しっかりして!耐えるんだ!頑張れ!と警察が玲二に言った


意識が朦朧とし出した玲二の側に神崎が行き


玲二死ぬな!死んだら許さねぇ!と神崎は叫ぶが


翔さん...無事で良かった...

俺、翔さんに会えて良かったよと言い出す


玲二やめろ!助かるって!喋るな


慧に...謝っといて...そんで...忘れてって言っといて


馬鹿野郎...自分で言えよ!

と泣きながら言う神崎


もし来世があるならまた翔さんと慧には会いたいな...そんで...みんな...仲良...

と言いながら玲二は目を閉じた


玲二...お前...せっかく伝えられて明日...俺なんかの為に...絶対...絶対来世で会ってやるよ...そんでお前幸せにしてやるから...


という言葉と共に玲二の意識は真っ黒な景色に包まれ消えていった





すると急に光輝いた景色の場所に意識が目覚めた


ここは...?と困惑する玲二


すると後ろから


おかえりなさい

今回の人生は惜しかったですね、次は成功を祈ります


と整った顔に不思議な服を来てる男に言われた


今回?次?なんのこと?

と、困惑する玲二だった

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