この世界の再認識 World Re'recognition

滝川クリティカル

第1話 

夢を見ていた。

体験したことないはずなのに何故か懐かしい気がする夢...


そこには俺が想いを寄せてる女の子"高里慧"

(たかさとけい)そっくりな女の子がいた。

夢の中で逢えたのは嬉しかったが、何故か周りがかなり未来的だ

車は空飛んでるし携帯のボタンで建物が現れたり消えたりしてわけが分からない

だけどお陰で建物が少なく景色がかなり綺麗だ


綺麗な夕陽を見ながら俺と慧が良い雰囲気で話していた。

そして寄り添いキスをしようとしていたが

そこに空から車が落ちて来ていた

やばいっと思った時俺は目が覚めた。


なんだよあの夢...


俺の名前は羽鳥玲二(はとりれいじ)

ついさっきまで夢を見ていたが胸糞悪い気分で起きて少々不機嫌だ。

なぜ不機嫌かって?車がぶつかりそうになって縁起が悪いから?そんなことはどうでもいい

俺と慧がいい雰囲気の時に邪魔が入ったからだ!

何故なら俺は今日告白をしようと思っていたから!

その手前にあの夢を見たせいで失敗に終わる予感がよぎって仕方がない...


でも夢にまで呼び出して良い雰囲気まで求めるとは俺もそろそろやばい奴だなと呆れていた


もうこんな時間か...

学校に行く時間が迫っていたので急いで準備する玲二


制服に着替えて家を出た

学ランを着て綺麗な朝日に迎えられながら外に出ていく様は青春だ


自転車に乗り颯爽と走る玲二

自転車も早いがあの夢に出てきた空飛ぶ車で行けたら楽なんだろなと考えながら走る


未来は楽しそうだなと思った。


学校まであと5分くらいのところにある神崎商会という玲二の自転車を良く直してもらったりスケボー見せてくれたり何やら色んな物を作ってる20代後半の神崎翔(かんざきしょう)というめちゃくちゃ好青年な周りの子供達の兄ちゃん的な存在が一人でやってる店についた。


そろそろ空気入れねえとなと思い寄ってみた

翔さーん!と玲二が呼ぶと


オウ!玲二か!と出てきた神崎だが

なぜか三輪車を漕ぎながら現れた


ちょっ、翔さんなにやってんすか?

頭ぶつけたんですか?三輪車なんか乗ってと馬鹿にする玲二


すると神崎は

玲二これはな、三輪車じゃない、俺はとんでもない発明をしてしまったんだと三輪車に乗りながらとても真面目な顔で言う


この人良い人だけどやっぱ変わってんだよなと思いながら何の発明なのか気になった。


一体何が発明なんすか?


これはな、未来に行けるタイムマシンだ

と神崎が言う


タイムマシン?と玲二はそんな馬鹿なって反応をしたが、朝見た夢のせいで未来に対してかなり敏感だ


え、それ乗って何かしたら未来いけるの?

と聞く玲二


ああ、確実に行ける!

という自信満々な神崎


なんだこの自信は...本当なら世紀の大発明だと少し動揺する

今日の告白した未来を見てみたいと結末を知りたいが為どうやればいいの?と聞く玲二


この三...タイムマシンに乗ってハンドルのとこに設置してあるタイマーを10秒で入れて思い切り漕ぐんだ


今絶対三輪車って言いかけたよこの人やっぱ三輪車だもんなどう見てもと思いながらも

じゃあやってみて良い?と気になるため聞く玲二


仕方ない試させてやろう

俺はさっき未来へ進んだからな...という神崎


三輪車に乗る玲二

だが、学ランを着て三輪車に乗る高校生の姿はとてもやばい絵面だこんな姿見られたら黒歴史だと思い早く始めようとする


翔さん行くよ?

いつでもOKだ!


10秒入れたタイマーを押していざ走り出す

慣れない三輪車を漕ぎ始めてだんだんスピードが出てくる

10、9、8、7、6、5、4、3、2、1

ピッ、ピッ、ピッという音とともに時間が経ちついにゼロを迎えるとき俺は目を瞑りピーっという音が消えると共に目を開けた


すると...


いつも通りの光景だ

神崎の方を見ると


どうだ玲二、これが10秒後の未来だ

とドヤ顔でいう


...ただ10秒経っただけじゃねーか!!

未来に少し敏感になっていたため少し感情的なツッコミをする玲二


玲二俺は分かったんだよ、人は常に未来に進む、どんなに立ち止まっても必ず前に進めるとゆうことをな!と神崎が言う


クッソ!厨二病みたいなこと言い出したが何故かかっこよく感じてしまう俺が憎い!


10秒よりもその前のやり取りに無駄に時間かかったじゃねーか!と思ったが胸にしまった。


とにかくこの姿を他のやつに見られるのはまずい早く降りようと思った時


玲くん?

と聞き覚えのある呼ぶ声が聞こえた


振り返ってみると高里慧がそこに居た。

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