第20話 赤ちゃん

目の前に少し青白くなった赤ちゃんが寝ている。


もしかしたら死んでいるのかもしれない。


わたしは手に持っているナイフとフォークでそれを食べる。


ナイフは大した感触もなくて

ケーキみたいに赤ちゃんは切れていく。


これ以上食べちゃダメだ。生きているかもしれないのに!と思っても

勝手に手は進んでいく。


わたしは泣きながら赤ちゃんを全部平らげた。

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