第12話 エレベーター

駅と大型商業施設とホテルが併設されている場所に来ていたのだけど

どうしてもホテルが見つからない。


やっとのことで100階に行けるエレベーターを見つけて乗ったのだけど

エレベーターの中は鳥が足場にするような鉄の棒しかない。

それも上がっていくごとに振動でゆらゆら揺れる。

しっかりエレベーターの側面についている手すりにつかまっていないとエレベーターから落ちてしまう。

でも中に一緒に乗っていたエレベーターガールや他のお客さんは平然とバランスをとって乗っている。

これ多分おちたら死ぬ。


ただ100階に行ったからといってホテルに行けるわけもなく

着いたところは階段ばかりしかない業務用の階段だった。

らせん状の階段をひたすら下っていくと途中で非常口のようなドアが何個かあったが

変なところに行ってしまうと迷うと思ったのでそこは全く開けなかった。


でも下っても下っても全然ホテルには着けない。

ずっとたどり着けなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る