第122話 魔王図鑑パートⅥ

名前 カード召喚士

個体名 闇太郎

生物強度 38

スキル カード召喚 カード送還 カード魔法 ショットガンシャッフル


解説

カードというアイテムを触媒に様々なサポートを可能とするサポート特化型の魔王。

カード召喚スキル、カード送還スキルによって事前に呼びたい対象の名前を書き込んだカードに魔力を少量込めるだけで、召喚、または送還が可能になる。

あくまで召喚、すなわち元いた場所から闇太郎のいる場所に呼び出すことが出来るだけであり、自分のいない大陸の端に転送しよう、みたいにはできない。

サポート特化ゆえに今までに創り出された魔王や聖女達と比較すると近接戦闘力はほぼ無いに等しく、生物強度による補正によって超人に片足突っ込んでるかな?くらいの身体能力しかない。

ゆえに彼を殺そうと思えば狙撃銃などで遠距離からの攻撃であっさりと仕留めることが可能。

ただ、これは彼が無警戒状態の場合であり、今章のように戦闘中ともなると不意打ちでも仕留めるのは難しくなる。

なぜならばカード魔法という名の魔法を使うからである。

今のところ作中ではその描写がないが、彼は事前に用意したカードに魔力を込めることで様々な魔法を思い通りに創り、ストックできる。

事前に体を防御するバリアを張る魔法を発動させたりすれば、彼に生半可な不意打ちは効かない。

最後のスキルであるショットガンシャッフルはショットガンシャッフルをカードを傷つけずに行えるほどにカード捌きが上手くなるというスキル。

もとい、カードを扱う技量が跳ね上がることで40枚ほどのカードの束を入れてあるカードケースから瞬時に好きなカードを取り出すなんていう芸当が可能になる。


ちなみに。

カード召喚と送還スキルで容量のほとんどを使い切ってしまったがためにカードを作るスキルは付与できなかった。

ゆえにカード本体は別売…もとい別で用意しなくてはならないという低い近接戦闘力以上の致命的な欠点がある。

さらにカード魔法、送還、魔法を使うには事前にカードに名前を書き入れたり、どんな魔法を発動するのかを設定、魔力も込めるという必要な事前準備の多さから、持久戦に弱いというピーキーな性能の魔王である。


名前 深淵太陽龍アビスアポロドラゴン

個体名 ドーラ

生物強度 88

スキル 龍の呼吸ドラゴンブリーズ・

・深淵纏ピュアアビス・二層外骨格ダブルシェル・太陽核アポロンハート


解説

圧倒的火力!それを念頭に創り出したは良いものの、あまりの火力に自然環境への悪影響や、女子供もまとめて殺し尽くすことに罪悪感を感じて魔王キノコに続いてお蔵入りであった魔王種の1体。

その外殻は深淵纏スキルによって、完全な黒色であり、一切の光を反射せずに吸収するという性質から立体感がまるでない影のような、墨汁ベタ塗りの黒い何かのような異様な見た目をした竜種。

吸収された光エネルギーは熱エネルギーと魔力エネルギーへと変換、増幅されて太陽核スキルによって体内に溜め込まれる。

溜め込まれた熱エネルギーは内側は熱に強く、外側は硬く丈夫に、さらには浴びた光をより吸収できるようにと皮膚を変質させる二層外骨格スキルによって外に熱が逃げないようにされているため、ドーラの体内には普通では考えられないほどに高効率で光エネルギーを別のエネルギーに変換、アンド貯蓄できるようになっている。

あまりの効率の良さにドーラ自身の体調を崩すほどである。

そして、溜め込んだそれを龍の呼吸スキルでぶっ放すという非常にシンプルでありながら強力なスキル構成の魔王種である。

攻撃よりのスキル構成であるがために生き残り易さを示す生物強度が低めなのが玉に瑕。

ただもちろんこれだけではない…


彼女の名前に違和感を感じなかっただろうか?

太陽という名がつく割には、太陽感が少ないよね?と。


そう、彼女の真価は


サドラン帝国は彼女から国を守れるのだろうか?




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る