章ごとに違う“脇役”たちが斜陽の世界で織りなす、メイン不在のサイドストーリー短編集。 後に“フォルシーカ”と呼ばれる世界。かつてふたつの種族が築き、今まさに崩れ去ろうとする共存の時代を、守り、あるいは取り戻そうとする者たちがいました。 けれどほとんどのひとびとは、種族の共存よりずっと重大で、傍目には些細な問題を抱えています。研究、愛、誰かの命、あるいは自身の存在意義。その追求はほんの少しだけ世界に通じるかもしれません――もちろん、彼ら自身にとってはどうでもいいことですが。
2月8日に更新