あさだりん 「科学でナゾとき! わらう人体模型事件」(偕成社)
わたしが小学生のとき、ちょうど学校の怪談ブームでした。
アニメも漫画も本だって、オバケや妖怪や幽霊であふれていました。
もちろん、通う学校にも七不思議なんてものがあり、でも、7つ全部知ったら呪われてしまうとかで、誰も7つ全部知る人はいなかったりして。
今、思うと、そもそも7つもあったのかしらん。
でも、こわいものが苦手なわたしは、放課後の学校はどこかが昼間とそっくり変わってしまっている気がして、ドキドキと怯えていたものです。
「科学でナゾとき!」を読んでいると、あの頃の得体の知れない不思議たちも、もしかしたら科学で正体をつかめるものがあったのかもしれない、と思えてきます。
もし、学校にキリン先生がいたら、彰吾たち児童会メンバーがいたら、いっしょにあのナゾを解いてまわれたかしら?
想像するだけでわくわくします。
この世界にはまだ科学で証明できない不思議もたくさんあることを思うと、科学者や研究家のお仕事っていうのは、彰吾たちのようなナゾときの延長にあるのかもしれません。
世界はナゾでいっぱいです。
科学者でも研究家でもないけれど、大人のわたしにだってまだまだナゾときができるに違いありません!
そして、わたしたちはナゾを解くだけでなく、科学で創ることもできるのです。
なんて夢のある話!
キリン先生が最後に言う言葉が印象的。
「魔法だ、奇跡だ、といわれていることの大半は、そのうらに科学的な根拠と、だれかの手間ひまがあるんですよ。」(p206)
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