安房直子 「すずをならすのはだれ」 (PHP)

不思議なことが起こる前って、なんだかぞわぞわドキドキすることがありませんか?

これはこわいことが起こるのではないかしら?

と思うからかしら。いや、

何が起こるかわからなくてこわい気がする!

と感じるからかしら。

そんな気持ちからスタートするのが、安房直子さんの「すずをならすのはだれ」です。

大丈夫。

最後は安房直子さんのメルヒェンらしく、すてきなフィナーレが待っています。

春の訪れを描いたこの物語ですが、読むのは冬がおすすめ。

雪がしんしんと積もる窓辺で、冬空に耳をすませながら、ゆっくり読みたい。そんな物語です。


内容とは関係ないけれど、作者紹介のところの文がしびれます。

「本格的なメルヘン、ファンタジーの世界を追いつづけている。」

かっこよすぎる!

安房直子さんの物語を読むと、自分の描きたい物語を再確認できます。


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