同じプロットで別々の作者さんが物語を書く企画「筆致は物語を超えるか」。この企画に参加されている作品です。
お話のあらすじは他の方の素晴らしいレビューを見ていただくとして、このお話のオススメポイントは「リーダビリティの高さ」です。
すごく読みやすく、続きがめちゃくちゃ気になること請け合いです。これはお話の中身もさることながら、キャラクタが本当に生き生きしているからなのでしょうね。
他の方が書かれている「空に走る」とは少し違った手紙の使い方も秀逸で、「あぁ、上手いなぁ」と思えました。
読後感が爽やかなお話をお探しでしたら、このお話で決まりです!
同じプロットから小説を書く企画の参加作です。
あーちゃんこと葵は親友だったつーちゃんこと詞が病で亡くなってから演劇部に行けなくなっていました。
ところが亡くなったはずのつーちゃんのブログが葵の誕生日に更新されて「自分が復活するためには制限時間内に儀式が必要」とのこと。
半信半疑で無茶振りな指示をこなしていくあーちゃん。果たしてつーちゃんは復活するのでしょうか。
プロットの指定のせいで重くてシリアスな話の多い今回の企画ですが、悲しいけど明るくて疾走感のあるお話に仕上げられました。
これはなかなかお手本になる一作。がぜんおすすめです!