嫌い……
「琉樹くんは誰にでも優しいから、、優しいから、、私は苦しいの…琉樹くんの優しい所は良いところ。だけど、琉樹くんの、優しすぎるところが嫌い……っ」
「沙奈、、?」
涙が溢れてきてしまう。
「琉樹くん、、っ、ごめんっ、、」
「沙奈、ごめんな、そんな気持ちにさせてたなんて……1回落ち着こ、ほらちゃんと涙拭いて。」
琉樹くんはやっぱり優しい。そんなところに惹かれたんだ。さっきの訂正しなきゃ。
「………あのさ、、また告白されたんでしょ、?琉樹くん、高校に入ってから、3年になった今でもたくさん告白されてるって聞いて、私モヤモヤしててっ……それで…嫌いって…」
「なぁ、紗奈。ほんとは俺のこと嫌いなんて思ってないだろ?」
「うん、、」
「ちゃんと分かってるよ、嫌いだったらああやって来ないもんな。ほら教室とか来てた時あったろ?」
「へ…?」
教室に来てたこと、知られてたなんて…恥ずかしくなった。
「な〜んで、入って来ないのかな〜って思ってたけど。」
「琉樹くんの周りにいっぱい人居たから、行けなくて。」
「そんな事か!」
「私にとってはそんな事じゃないよ、!」
「はじめは嫌われたかと思ってたよ、俺。でも俺を見たら来てくれてたから。ほら、一緒に移動教室行ったりとかさ?」
「うん、だね。琉樹くんと、移動教室に向かうあの時間が楽しいよ!」
どうしてだろう、話しているうちにモヤモヤしてた気持ちがスっと消えていく。琉樹くん効果ってやつかな。
「ねぇ、琉樹くん、聞きたいことがあるの、」
私は深呼吸をして琉樹くんを見る。
「琉樹くんは……琉樹くんは、好きな人居ますか?」
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