(小ネタ)はつこいのひと。
『はつこいのひとは、くろくてでっかくて、めがとんがったひとです。 らぁら』
――ある日、絵本の間からこんなラクガキを見つけてしまったラディアス。
ラディアス「……これって、兄さんのことかなぁ」
ヒビキ「いや! 絶対大将だと思うッ!」
イェリオ「……ジンさん、……かも」
ドレンチェリー「まさかぁ。ジンちゃんはとんがってんじゃなく、糸目なだけじゃないィ」
ヒビキ「じゃさ、ラァラに聞いてみればいいじゃん!」
ラディアス「……ぇ、それはちょっと……」
――結局、問い質された
グラッド「…………。(私の事なら、くらと書くだろな)」
ロン「なんだ狼、俺の顔に何かついてるのか?」
――狼は相変わらず地獄耳でした、と。
グラッド「だからってどうしろというんだ。〝狙った獲物は逃さない〟あの
銀闇「まさか。妨害しろなんて言いませんよ、むしろ私は応援してるくらいですが?」
グラッド「……は? 本気かジェイス。相手はあの、黒鷹なんだぞ?」
銀闇「いいじゃないですか、小鳥自身も懐いてますしね。逃げた〝男〟をあきらめきれずに女神やら天女やら毎晩わめいているより、よほど健全ですよ」
グラッド「………………。確かに、事実ではあるんだが、……なんというかこう、さすがにその言い方は、黒鷹が気の毒に思えるんだが」
銀闇「狼の同情なんて貰ったら、余計気の毒なだけでしょう。愛とか恋に理屈など無用ですからね、放っておけばいいんです。……無論、小鳥と黒鷹にしてもね」
グラッド「…………。(ため息)」
銀闇「それより自分のことでも心配しなさい? いつまで独り身でいるつもりなんですか」
グラッド「……放っておいてくれ。地獄の果てで、色恋なぞする気になれるか」
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ファンシーなタイトルなのに、羽鳥作品では随一の殺伐さを誇る(?)「旅医者〜」後日談みたいな小ネタです。
実質的な続編は、くあら様の作品にて。
「旅医者と空色タマゴ」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888470304
「寂しがり屋の夢魔と薄藍の小鳥」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889411656
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