第61話「さてと、グエン砲発射ぁぁぁあ!」
は、発射ぁぁあああああ?!
「って、ああああああ、もーーーーーーーーーー!!」
行ったるわーーーーーーーい!
リズが凄いどや顔で発射を号令ッ。
「どやぁ……!」って、くそぉ可愛い顔なのに、なんかムカつく!!
別にそれに従っていくわけじゃないんだけど────「だけどぉぉ!」……ちくせぅ。
「ぅぅぅぅうううおおおおおお────」
──ぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!
「やったるわぁぁああ!!」
目標ッ!
敵、
スキル──
「
光速時は対物理防御無限!
「俺の突撃は光の速度だぁぁああああああああ!」
──────────カッ!!
ピカッ!!
グエンの視界が一瞬で暗く閉ざされ、一点のみ光が見える。
それが彼の光速の世界ッ!
今はあの時のように腕にリズを
代わりにあるのは武骨でありながら美しいオーラを纏った槍が二本ッ!
その魔力を纏わせながら、ただ遮二無二突撃するのみ!
「うおおおおおおおおおおおおッッ!」
一歩で体の感覚が希薄になる。
まるで宙に浮いているかのよう────……。
だが、次に瞬間身体を貫くような大量の経験値を獲得する感覚が津波のようにグエンを襲った。
アノ時──ニャロウ・カンソーを仕留めたときのような膨大な経験値が体になじんでいく感覚。
ステータス…………オープン!
名 前:グエン・タック
職 業:斥候
称 号:光
(条件:敏捷9999を突破し、さらに速度を求める)
恩 恵:光速を得る。光速は光の速度、まさに光そのもの
(光)アナタは光の速度を越えました。
※敏捷ステータス×30800000
※光速時の対物理防御無限
※光速時は、攻撃力=1/2×筋力×敏捷の2乗
体 力: 32
筋 力: 14
防御力: 20
魔 力: 29
敏 捷:9999
抵抗力: 12
残ステータスポイント「+743」
⇒「リザードマン」を倒しました×45
⇒「マーシュリザードマン」を倒しました×2
⇒「スワンプアナコンダ」を倒しました×3
⇒「リザードマン」を倒しました×34
⇒「スワンプグール」を倒しました×2
⇒「ラージリザードマン」を倒しました×2
⇒「沼地大型陸ガメ」を倒しました×3
⇒「マーシュリザードマン」を倒しました×27
⇒「ステルススネーク」を倒しました×5
⇒「スワンプスライム」を倒しました×3
⇒「リザードマン」を倒しました×30
⇒「蠢くヘドロ」を倒しました×2
⇒「リザードマン」を倒しました×23
⇒「沼地オニヤンマ」を倒しました×38
⇒「潜伏する殺人鬼」を倒しました
⇒「リザードマン」を倒しました×21
⇒「レッサーデーモン」を倒しました×2
⇒「リザードマン」を倒しました×12
⇒「ギガントワーム」を倒しました
⇒「スワンプリザードマン」を倒しました×3
⇒「ウェットランダー」を倒しました×121
⇒「ヒュージリザードマン」を倒しました
⇒「マーシュゾンビ」を倒しました×20
⇒「さまよう開拓民」を倒しました×65
「な、なんじゃこりゃあああああ!!」
ジャキジャキジャキジャキ!! とステータス画面の敵の撃破表示が目まぐるしく入れ替わる。
グエンにはまったく手ごたえがないというのに、光速突撃の先ではモンスターを殺戮しているらしい。……というかなんも見えんッッ!!
光速突撃の攻撃方法は単純明快。
光の速度で突撃し、光の速度のまま星を何周も回るか、任意の回数で元の地点に着地するというもの。
その先にある障害物は「基本」的にぶっ飛ばすもの────……。
もう一度言う。
「なんじゃこりゃぁぁぁああああ!」
⇒「オークソルジャー」を倒しました×24
⇒「オークサージェント」を倒しました×2
⇒「オークナイト」を倒しました×4
⇒「ゴブリンソルジャー」を倒しました×134
⇒「ゴブリンサージェント」を倒しました×5
⇒「オークオフィサー」を倒しました×2
⇒「ゴブリン」を倒しました×488
⇒「さまよう戦奴」を倒しました×233
⇒「ゴブリンオフィサー」を倒しました×2
⇒「ゴブリンキング」を倒しました
⇒「ダークスケルトン」を倒しました×324
⇒「オークロイヤルガード」を倒しました×30
⇒「ホブゴブリン」を倒しました×34
⇒「ゴブリンシャーマン」を倒しました×12
⇒「首無し騎兵」を倒しました×15
⇒「魔狼」を倒しました×48
⇒「オーガ」を倒しました
⇒「オークライダー」を倒しました×56
⇒「捕虜」を倒しました×20
⇒「オーク」を倒しました×239
⇒「
「なんじゃこりゃぁぁぁあああああああああ!」
ジャキジャキジャキジャキ……!
敵撃破表示が、もはや追いれなくなったとき──。
────あぁぁっぁあああああああああああああ……。
ずざざざざぁぁぁぁぁあ…………。
「────ッ」
ぷしゅぅぅうう……!!
旧街道の同じ位置にグエンは立っていた。
先ほどとほぼ変わらぬ景色。
湿地の陰気臭い空を大地の色に、
怯えたシェイラの顔と、
ポカンとしたリズが「グエン砲発射ぁ!」の恰好のまま硬直────……。
そして、
「なん……?!」
旧街道の直線状には、地面がU字型に抉れて延々と先の先まで続き、
その傍らには爆散したかのような魔物の群れが……。いや、魔物の残骸が────……。
「──じゃ……こりゃああああ!」
視線の先には巨大なリザードマンと、さらに巨大なドラゴンらしき影。
どちらも体に大穴が開いており、目には光がない。
そのまま、グラァァア……と、奴らが傾き────ズゥゥン!! と地響きを立てて倒れ伏した。
「…………マジかよ」
「マジなの?」
「ま、マジ?」
グエン、リズ、そしてシェイラが口の端からタラーと涎をこぼしつつ茫然とした。
ぶっぱなしたグエンも茫然自失……。
「「「なんじゃこりゃ?!」」」
──
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