第一話 魔王様拾っちゃいました! #4


 森を出た時間がそれなりに早かったので、街に辿り着いたのは夕方遅くの頃だった。

 もう少し遅ければ門が閉まり壁の外で野宿コースだったけれど、ギリギリ間に合った。

「あー、ようやく着いた!」

 警備はされているけれど、検問はしていない門を背伸びしながら通り抜ける。

 この街の領主様は自由商業主義を採用し、有事でもない限りは門の通行に制限を掛けていない。

 そのため街の出入りが簡単であり、探索者の数も多い。

 探索者が多ければ取り扱う商品の数も増え、それは必然的により多くの商人を呼び寄せる。

 商人と探索者が増えれば、その売上から広く浅く充分な税金を取ることが可能となり、結果として税額が『安く見える』という仕掛け。

 税が安いとなれば他の職についている人も集まり、ますます繁盛することになる。

 この街が辺境にありながらもそれなりに栄えているのはそのためだ。

 そのおかげもあって領主様は賢人だと噂に名高いけれど、どうして名声と利益を両立させる強かな御仁である。

 まぁ、『王国』の貴族はそのほとんどが商人を兼ねているから、その程度の芸ぐらいお手の物なんだろうけれど。

「ふむ。人族の街に直接入ったのは初めてだが、中々に活気に溢れておるではないか」

 そして、さも当然のようにわたしの横を歩いているアイカさん。

「落ち着いた魔族の街も悪くはないのだが、些か活気に欠けているのが現状でな……余としては騒がしいぐらいが丁度よいと考えておるのだが、中々簡単にはゆかぬ話でな」

 なにやら感慨深そうに語っているけど……。

「あの、アイカさん? この後はどうするつもりなんです?」

「うむ?」

 アイカさんは不思議そうな表情を浮かべ、そしてさも当然のように答えた。

「どうするもこうも、ここはそなたに任せておるからな。むしろ余の方が今後の予定について聞きたいのだが」

 あ、はい。わかってました。

 あの森で「はい、さようなら」とならずこの街までついてきた時点で、こうなるのは薄々予想していました。

 なんだか良くわからないけれど、どうもアイカさんに随分と気に入られているような気がする。

「わたしとしては、公衆浴場で一風呂浴びて食事でも取ってから宿屋でお休みするぐらいの予定しかないですけど」

 というか手持ち的な意味でそれ以外の選択肢が無い。

 食事も最低限だし、デザートの一つも付けられない。

 楽しみと言えば入浴でゆっくり疲れを落とすことぐらいかな。

「なに? 温泉らしい匂いはせぬが、湯に入れるのか?」

 予想外のところに食いつかれた。

「あーっと……温泉はありませんけど、この街には火力でお湯を沸かした浴場設備がありますよ」

 魔族の領土は火山が多く地熱の高い場所が多いため、温泉があちこちにある。逆に人族の領土で温泉を見かけることは殆どなかったり。

 そのため温泉の無い多くの街や村には、領主や貴族により公衆設備として大浴場が建設されている。

 公衆衛生の徹底は神々の教えの中でも最上位に位置しているから、それを軽視する権力者はいない。

 なにしろ権威はともかく『教会』はまだまだ住民の生活と密着しているし、というか温泉か浴場が無ければ住民が定着しないので、領地収入を守るためどこでも必死だったりする。

 この街も温泉は無いけど、例に漏れず中央広場横に領主が自費で建築した巨大な公衆浴場がある。

 なによりも商売を優先する領主は、この豪勢な浴場を安価で開放し人気も高い。

 もちろんカラクリはあって、施設内に店舗エリアを作り商人に開放することで賃貸料を取り、安い入浴料を補填しているという仕組み。頭の良い人ってよくも色々考えるものだと思う。

「ほぉ? それは是非に行ってみなければな!」

 わたしとは違って先程からテンション高めなアイカさん。もう今日ぐらい面倒を見るのは諦めて受け入れよう。

 実際問題、このままアイカさんを放っておいたら、街中でどんな騒ぎになるのかわかったものじゃないし。

「そのアイカさん?」

 ただ、問題は別にある。

 わたしは恐る恐る尋ねてみた。

「人族の間で使えるお金、お持ちですか?」

 言うまでもないが人族と魔族は別々の文化圏であり、通貨は別物だ。

 当たり前だけど街で魔族の通貨は使えないし、両替も難しい。

 物好きなコレクターや魔族と取引のある商人なら多少の手数料と引き換えに交換してくれる可能性はあるけれど、生憎その両方ともわたしには心当たりがない。

「ふむ……こちらの金は持っておらぬが、とりあえず価値のある物ならば持ってきておるぞ」

 そう言いつつ胸元から袋を投げてよこす。

「あっとととと」

 ポイっと簡単に投げ渡されてそれは以外にずっしりとした重量があり、思わず取り落しそうになる。

「宝石でもあるんですか? それなら店で売れば……」

 袋を開けて中から出てきたのは、ぎっしりと詰まった砂金だった。

「どうだ? それだけあれば、ある程度の金額になろう?」

 あー、うん。確かにお金にすることはできる。それも結構な。

「そ、そうですね」

 だけど話は簡単じゃない。

 金はそれ自身の価値もさることながら通貨としても使われるし、商売の基準単位としても使われている。

 そのため金の売買は資格をもった商人にだけ許可され、その辺の店で気軽に換金するなんてことはできない。

 一応ギルドを通せばもっと楽に換金することもできるけれど、今からギルドに向かっても窓口は確実に閉まっている。

 それに今ギルドに行ってもゴブリン絡みで間違いなく面倒な話にしかならないから、せっかくブラニット氏が話を通してくれると言ってるのだからせめて明日までは待っておきたい。

「えーっと、ただこれを今日中に換金するのは無理ですね」

 砂金の詰まった袋をアイカさんに返した。

「とりあえず、今日のところはわたしが建て替えておきますので」

 頭の中で残金を計算する。

 うん。今日一日ぐらいならなんとかなる。

 お説教がともかく、ギルドから仕事料自体は貰えるだろうし。

「うむ……よく解らぬ故にこれはそなたに預けておく。うまく処置するがよい」

 返した袋を、そのままポンと再び渡される。

 なんだろう? 人を疑うということを知らないのだろうか?

 旧知の仲だというならまだしも、アイカさんとわたしは今日始めて会ったばかりの仲。

 いつの間に財産を預けるほどの信用が生まれていたのだろう?

「わかりました。とりあえずこれは預かっておきますから、浴場へ行きましょう」

「うむ。そうだな」

 嬉しそうにうなずくアイカさんの姿に、全力で左右に振ってる犬の尻尾を幻視してしまったのはなぜだろう?




 夕方遅くの公衆浴場は、珍しく人の姿もなくがらんとしていた。

 時間で言えば夕食のタイミングだから、皆食事の準備や買い物にでも行っているのだろう。

 男湯の方からは何人かの声が聞こえているから全くの無人というわけではないのだけど、女湯の中にはわたし達二人しかいない。

 広々とした浴場内はちょっとした貸し切り状態で、なんとなくテンションも上がってくる。

「なぁ、エリザよ」

 ゆっくりと身体を洗い湯を浴びていると、アイカさんが声を掛けてきた。

 そういえばアイカさんはさっきから左右を見回してばかりだったけど、なにか気になることでも――。

「余は一人で湯浴みをしたことないぞ!」

「はい?」

 いや、そんなことを自信満々に言われましても。

「なにせ湯浴みは付き人の役目であったからな!」

 な、なるほど?

 つまり今までは付き人に身体を洗って貰っていたから、いざ一人で風呂に入っても勝手がよくわからないってこと?

「それじゃぁ、城を出てから今まではどうしていたんですか?」

「河原で適当に水を浴びるか、清浄化の魔法頼みだな」

 あっさりと答えるアイカさん。いやいや、それって妙齢の女性としてどうなの!?

 確かに清浄化の魔法を使えば身体上の物理的な汚れはとれる。決して誤魔化しではない綺麗な身体だ。

 だけどそういう問題じゃない。そういう問題じゃないでしょ。

「はぁ……」

 頭痛を覚えつつわたしはアイカさんに答えた。

「付き人云々はさておいて、今日だけは手伝いますよ……」

 わたしは決してアイカさんの付き人じゃないし、ましてやメイドさんやその類ではないけど、今日のところは妥協しておくことにする。

 なにしろゴブリン退治に関しては間違いなく手伝って貰ったワケだし。そのお返しだと思えば腹も立たないし。

「うむ。よろしく頼むぞっ!」

 さてそれではお邪魔しまして、と……。

「………」

 アイカさんの胸で、そりゃもう凄い自己主張で揺れている二つの大玉。

 うわ。すんごい迫力。バインバインって効果音まで聞こえてきそう。

 まぁ? 服の上からでもわかるボン・キュッ・ボンのスタイルですから当然ですね。

 えぇ。ツルペタちんちくりんなわたしではとても真似できませんですとも。

 べぇっつに悔しくないですしー。

「そなた、なにか目が怖いぞ?」

 おっと。いけない、いけない。

「とりあえず、髪から洗いますよ」

 わたしの銀色――くすんで限りなく灰色に近い――の髪とは違い、まるで吸い込まれそうな漆黒の髪。

 これが少なくとも数日は魔法頼みでまともな手入れもされていない髪だなんて。一方わたしの方は毎日とは言わないまでもそれなりに手入れしているのに枝毛だらけだ。

 ホント、元の素材が良ければここまで差がつくってのはなんというか……ズルい。

「あー」

 わたしが髪を洗っていると、アイカさんが気の抜けたような声を漏らす。

「そなた、髪を洗うのが実に上手いな。その手の仕事でもしておったのか?」

「故郷では子供達の髪を良く洗ってあげましたから」

 田舎の村ではよくある話だ。魔法が使えるとはいえ、小さな村では大きな公衆浴場を維持するのは難しい。

 小さな浴槽で短時間で入浴を済ませるために、グループを決めて一気に入るのが一般的だ。

 そうなると子供グループの中で小さな子の面倒を見るのは、当然ながら年長の子の仕事となる。

「ふむ……そうか」

 それだけ言うと、後はひたすら気持ちよさそうに目を細めている。

 端的に言うと、アイカさんは身体だけ大きな子供みたい。

 色々と規格外な人で、強引かつ尊大な口調が気になるけれど、その分手間がかからないと思えば悪いことばかりじゃない。

 もっとも背中や腕あたりまでならともかく、前の方まで洗わされたのは正直勘弁して欲しかったけれど。

 その、なんというか……あの見事なボディを見せつけられるのは色んな意味で負けた気になるというか何というか……。

 でも考えようによっては眼福だと言えなくもないかも。

 いや、本当にナイスバディなんだもの、アイカさん。女性のわたしが見てもその破壊力は驚異的。

 あまりに圧倒的過ぎて、嫉妬する気にもならない。

 思わず拝んでしまいそうになるけど、理性を総動員してなんとか堪える。

 そう言えば魔族には美男美女が多いって聞いた気がするけれど、これを見れば納得だ。

「と、とりあえず身体洗いは終わりましたから、あとはゆっくりと湯船に浸かってくださいね」

「うむー」

 満ち足りたとでも言いたげな緩みまくった表情で湯船に沈んでいるアイカさん。

「温泉ではなく火によって沸かしたお湯と聞いたときは、正直そこまで期待しておらなんだが、匂いのせぬ湯というのも存外良いものであるな!」

 あ、たしかに。

 温泉って一度だけ浸かったことがあるけれど、なんか独特の匂いがしていた。

 あれはあれで情緒があって良い気はするけれど、確かにそれが毎日となると辟易するかも。

「浄化の魔法は便利ではあるが、やはり情緒が足りぬ。うむ、一つ勉強になったぞ」

 こうしてみると、美人である以上に可愛いなこの人。

 なんというか、こう、妙な性癖でも目覚めてしまいそうな……。

 いかんいかん。わたしはノーマルだ、ノーマル。

 えぇい。邪念よ、去れ!

「あの、一つ聞いても良いでしょうか?」

 邪念を吹き飛ばすべく、わたしは強引に話題を変える。

「その、気のせいかも知れませんが、わたしに随分と、その」

 ついでだからちょっとした疑問も今のうちに晴らしておこう。

 出会ってからずっと、アイカさんはどうもわたしに並々ならぬ興味を持っているような言動をする。

 今日初めてあったばかりで、しかも人族と魔族という括りさえ気にする様子もなく。

 正直、今まであまり人に好意を持たれたことが無い身としては、色々思う前によからぬ疑問の方が大きく感じてしまうのだ。

「えーっと、興味がおありのように見えるんですが」

 なんかこう、もっと上手い言い回しが思いつかなかった自分の無学が恨めしい。

 いや、単純に彼女がそういう性格なだけの気もしなくはないけど。

 ここだけの話、人懐っこい大型犬に懐かれているような気さえする。

「あぁ……そのようなことか」

 わたしの言葉にアイカさんは当然だとばかりに答えた。

「そんなもの、そなたの才能と能力に余が惚れ込んだからに決まっておろう……」

「へ?」

 全く予想してなかった答えに、思わず間抜けな声が漏れる。

 そんなわたしの様子を見てアイカさんは大きくため息をついた。

「そなたは、些か自己評価が低すぎるきらいがあるな」

 その動きに合わせ胸のたわわなメロン二つが一緒に揺れている。

「適切な判断力と、己の実力を見極めた上での行動選択。それだけ冷静でありながらも、他者を見捨てるのを良しとせぬ高潔さ。余の信頼しておった部下達に勝るとも劣らなぬ心意気であるぞ」

 いやいや、買いかぶり過ぎにも程がある。

 会ったことは無いけれど、アイカさんが信頼すると言うぐらいだから一角の人物達なのだろう。

 そんな人達と、わたしのようなあだ名付き万年『銅』ランクを同一視するのは、贔屓の引き倒しというものだ。

「正直な話、あのゴブリンとの戦で、そなた、一度は余を見捨てようと思うたであろう?」

 そんなわたしの耳元に口を寄せ、アイカさんが囁く。

「っ!」

「良い良い。そう身構えるな。そなたのように考える方が普通であるからな」

 ビクッと身体を震わせたわたしから、すっとなんとも心地よい残り香と一緒に顔を戻すアイカさん。

「だが、結局お主は見捨てぬことを選んだ」

「それは……」

 あれは別に褒められるようなことじゃない。

 ちょっとした意地と、衝動がもたらした結果に過ぎないもの。

「理由などなんでも良いのだ。結果こそが評価の対象となるのだぞ」

 そんなわたしの考えを見抜いたかのようなアイカさんの言葉。

「そなたは、自らを勇士であると証明したのだ」

「……っ」

 なんとも言えない理解しづらい感情がわたしの中で渦巻く。

 思えばこれほど直接的に褒められたことなんて、無かったような気がする。

「どうどうと胸を張れ。そなたにはそれだけの権利と資格がある。元が付くので権威には欠けるが、魔王であった余がそれを認めたのだからな」

「もしかして、ですけど……それはつまり」

 落ち着け、落ち着けわたし。

 過分な褒め言葉の裏には隠された意味が必ずある。

 この場合、その隠された意味は……。

「わたしを新しいお供にスカウトしたい、とか……?」

 アイカさんは強いし大抵のことは一人でできると思う。

 だけど、雑用や細々とした仕事については部下に投げていただろう。なにせ魔王様なのだから。

 魔王を辞したと言ってるし、見たところお供がついているようにも見えない。

 実際お風呂一つでこの騒ぎだし、付き人の一人でも欲しいと思っても不思議はないよね。

「違う、そうではない。上司だ部下だなんて関係にはうんざりしておる」

 わたしの言葉に、どこか悲しげで苦笑じみた表情を浮かべつつアイカさんが言葉を続ける。

「あー……要するに余は寂しかったのであろう」

 そこまで言って、照れくさそうに頭を掻く。

「つまり、エリザ。そなたと『友』になりたい──余はそう思ったのだ」

 一瞬時間が止まった気がした。

「あー……えっと」

 突然の告白に、頭の中が真っ白になる。

 なんというか、ずるい。

 そんな言い方をされたら、ホントの所がどうであれ無碍な返事なんかできるわけないじゃない。

「正直に言えば」

 わたしは平静を装いながら、なんとか言葉を引っ張り出した。

「わたしから見れば、喜んでお友達に! と即答できるほどアイカさんのことを知っているわけではありませんし、こう見えて結構人見知りするタイプなんです」

 アイカさんが悪い人だとは思わないけれど、残念ながら向こうがこちらに寄せているのと同じぐらいのソレを持つことはまだできない。

 まぁ、わたしも今までに色々あったわけで。

「………」

「だから、とりあえずは気心の知れる知人、から始めませんか?」

「くっくっくっ……」

 わたしの返事に、アイカさんは大きく笑う。

「良いな、そなた。これは余も本気で口説きにかからねばならぬようだ」

 アイカさんがわたしを見つめる瞳に、吸い込まれそうな錯覚を覚える。

 この人はどこまでも真摯で──本気なのだ。

「とりあえずは知人から始めようではないか。だが、余は思う存分我を通す性格故、覚悟はしておくとよいぞ」

「あ。ひゃい」

 アイカさんの言葉に返事が裏返ってしまい、それを誤魔化すために慌てて言葉を続ける。

「……っ。ふ、不束者ですが、よろしくお願いします!」

 そして緊張のあまり、盛大に間違えてしまった。

「ほぉ? 随分とまぁ、気の早い話ではないか? そなた、余の妾でも目指すつもりか?」

 あーうん。そうですよね。そう解釈されちゃいますよね。

 ……だめだ。今日は色々あった上に、疲れすぎて頭がおかしくなっているに違いない。

 また明日。

 これからどうするにしても、明日調子が戻ってから考えることにしよう。

 そうしよう。

「余としては、それでも一向に構わぬぞ? エリザ」

「あは、あはははは」

 もう何も言い返すことができず、わたしはそのままブクブクと湯船の中に行儀悪く沈んでいったのであった。



 そして数十分後。

 二人して浴槽でのぼせて真っ赤になっていたところを掃除員のおばちゃんに発見され、脱衣所の長椅子に揃って仲良く寝かされながらお説教を受ける羽目になったのでした。

 うぅ……みっともない。

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