第613話 春雷に蔦の館の窓ひかる
全面を蔦で覆われた建物は、もとのレンガ造りが見えないくらい若緑が美しい。
2階の窓硝子にだけ正直に蔦は這わず、1枚の画布のように空を映しています。
傍目には情趣のある風景ですが、秋、あの蔦がいっせいに枯れると掃除が……。
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