第602話 若蘆を連れて岐るる春の川



 わが家の近くには、ふたつの大河の合流点とともに、支流への分岐点もあります。


 いずれの川の両岸にも、芽吹いたばかりの若緑色の蘆がぴったりと寄り添い……。


 川が蘆を守っているのか、または逆なのか分かりませんが、息の合った伴走です。


 

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