第394話 わが指の影置く画集ちちろ虫
心で読む文芸書と、目で愉しむ画集には、まったく別のおもむきがあります。
気に入りの画集はいつもそばに置いて、思いついたときにページをぺらぺら。
物思いに沈みつつ、ふと気づけばさびしげな虫が鳴いている、静かな秋の夜。
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