第323話 白壁に影の添ひゆく韮の花

 

 

 どこの家でもお昼寝中なのか、人っ子ひとり見当たらない真夏の昼下がり。


 打ちつづく白壁が途方もなく長く思え、うつむく足もとには地味な韮の花。


 いつかどこか(たしか軽井沢の追分あたり)で体験した風景を詠みました。

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