第317話 父がいて母がいたころ桑いちご
最近は桑いちごを目にする機会も少なくなりましたが、農家で養蚕が盛んに行われていたころは、一面の桑畑で、この季節、甘い野生の味を存分に楽しみました。
稚蚕飼育(卵から育てる)も引き受けていた両親の多忙は大変なもので、室内の温度を調節したり給餌したり、黒胡麻のような小さな生き物に四六時中付きっきりで、夜中に目覚めても、父も母もそばにいることはほとんどありませんでした。
それから幾星霜、思えば本当に遠くへ来たものだと、歳時記を繰りながら。📖
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます