第301話 花あふち木蔭に停める行商車

 

 

 

 高級住宅街と言われている一画に、あふちの花を垣根に這わせたお宅があります。


 その横に三角形の空き地があり、昼下がり、干魚や乾物、駄菓子を積んだ軽トラが止まり、麦わら帽子にエプロンの高齢女性が近所の奥さんたちを集めています。


 ときどき足を伸ばす散歩コースで、四季を通じて見かける鄙びた生活の一風景。

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