第282話 猫のゐるピアノの出窓走り梅雨


 

 

 

 大した雨でもないので、水玉の傘をさして、いつもどおり散歩に出かけました。


 あまり足を向けたことがない住宅街に足を踏み入れると、美しいピアノの音色が聞こえて来る出窓に猫ちゃんが2匹、ちょこんと行儀よく座って外を見ています。


 ――あらあら、いいところに座っているわね。ピアノライブの特等席ね。(^^♪


 走り梅雨を受け、いっそう青々と茂る満天星躑躅どうだんつつじの垣根越しに目顔で話しかけるオバサンの相手、いつまでも飽きずにしてくれていましたよ、猫ちゃんたち。🐈🐈

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