第211話 風かたき佐久の菜花や捨聖
島崎藤村が「火山灰度に育まれた荒々しい人情の土地柄」と評した、その小諸と隣接する佐久人にも同様な気が流れており、こころなし吹く風にも芯がありそう。
東日本大震災のとき、原発の近くの町村から着の身着のまま逃れて来たみなさんに温かくなかった一部の地域のように、かなり排他的だったと想像される土地柄。
承久の乱後に配流された叔父の供養のため当地を訪れた一遍上人を先頭に、黙々と歩を進める時衆の一行の目に、浅間颪になびく菜花は如何様に映っただろうか。
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折しも連載中の『あいあふときも――捨聖の妻』に寄せるイメージの一句。
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