第86話 襟合はす十一月の静けさに
――なんか、首のあたりがスウスウするんだけど……。
そんなときはたいてい襟ぐりの広い服を着用しているときで、心身ともに冷え性(笑)のハツネは、慌てて手編みのネックウォーマーをかぶるか、ユニクロライトダウンジャケットのジッパーを首まで一気に引き上げるかして保温につとめます。
気づけば11月も残り数日。日は短くなる一方ですし、朝晩の気温は真冬に向けて加速度的に低下しますし、この調子では、あっと言う間に年末がやって来そう。
しんと静かな部屋で加湿器の音を聞いていたら、玄関の郵便受にコトンと気配が。
行ってみると電気料金の検針票で、暖房をつかう前の倍に跳ね上がっています。
2020年が過ぎて行く……というハツネの感慨は、どこかへ飛んでしまいました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます