『いつか君を幸せにするよ』

そう言った声は遠い。

あなたは逝ってしまった。

幸せにすると言ったのに。

「幸せになんて、してくれなかったじゃない……!!」

そばに居てくれる事が、幸せだった。

一緒に笑うことが、1番の幸せだった。

それなのに。


「裏切り者!」


白い花弁がまた、赤く染まった。


(ノベリ隊140字ssお題「桜」より)

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