能力に恵まれた者達

イザナミ

第1部〜異能闘技場〜

プロローグ〜参加する者〜

 「あちぃぃよぉぉぉぉおおお」


 この国、アスカンティアは草木は枯れ動物は焼け死ぬ【豪期】と汗は一瞬で凍りつき植物は生えもしない【霊期】の2つに極端に分かれている。


 何故こんな魔境の国にわざわざ一人で来たかって?


 それは、この国では10年に1度の頻度で、闘技場に異能(数万人に1人という確率で生まれつき持つ不思議な能力の事)を持つ強者が世界各国から集まり、命を賭け戦う大会、今年で第26アスカンティア名誉闘会が開催される。

 優勝者にはどんな褒美、報酬が出るのかは分かっていないが、噂では

 「何処かの国の国王になった」

 「末代まで遊んで暮らせる金と富を手に入れた」

 などと言われている。


 俺はそんな大会に参加し、優勝し金を得る為にアスカンティアにやって来たのだ。

 

そんな大規模な大会だが、ルールはとてもシンプル。簡単だ。


 箇条書きにまとめると


 ①トーナメント制(復活戦有り)

 ②相手は完全ランダムで決められる

 ③決められた時間午後9時にアスカンティア中央公園の湖に飛び込む

 ④死ぬか、「リタイヤ」と叫ぶまで試合は続く


 この4つだ。

 ③だけ良く訳が分からないが、アスカンティア中央公園の湖の水は不思議で、その国の気候でも水が状態変化しないと言われている。

 そんだけ不思議な場所だ。

 

 その時になれば分かるだろう。




 


 


 


 

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る