2月14日「チョコの行く末」
今日はバレンタイン。
真希と未来と3人で誰に渡すかという話になった。
まず、3人とも全員が口を揃えて「涼!」と言った。
そりゃ、そうだろ。涼は、サッカー部のエース。顔もかっこよくて学年一モテてる。
すると、真希が言った。
「涼に渡したら私たちのチョコ忘れられんじゃない?」
確かにそうだ。涼なんか何十個も貰うからよっぽどショコラティエ並に上手くないと忘れられる存在になる。
未来が「康太は?」と言った。
康太なら、かっこいいし、バスケ部のエースだけど、涼ほどモテてないから忘れられるということは無いだろう。
「あ、ダメじゃん、康太彼女いんじゃん。」
そうだった。真希の一言で思い出した。
どうしよ、このままじゃ、私たちのバレンタインが終わる。
もう、ゲームオーバーかと思った瞬間、私たち3人は同じ人の所へと各々チョコを持っていった。
そう、帰宅部の明のもとへと。
え?なんでこいつかって?
確かに顔もかっこよくないし、別に頭もそこそこ。じゃ、なんでかって?渡した後に3人とも同じ言葉を発した。
「お返し、GODIVAかな?」
皆さん、お気づきだろう。彼は死ぬほど金持ちなのである。
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