伯爵令嬢が効率主義の権化になったら ~厄介事(第二王子と侯爵子息)は『効率的』に解決しましょう!~

野菜ばたけ@『祝・聖なれ』二巻制作決定✨

笑顔で告げる。「対処しましょう」と。

 


 貴族は領地と領民の為に。


 それが、セシリアが生まれてからの10年間、両親から教えられて続けてきた事だ。


(私はその考えをとても尊敬しているし、私自身も「そうありたい」と思ってる)


 だから別に行きたくもない社交パーティーにだって出席するし、時には我慢だってする。


 たとえそれがどれだけやりたくない事であっても、『面倒』な事であっても、『貴族の義務』はきちんと果たす。

 そういう誓いを、セシリアは自分に立てている。



 でもそんなセシリアにだって、我慢の限界はある。


「――なるほど、そちらがそういうつもりだというのなら話は別です。『面倒』ですが、対処しましょう」


 オルトガン伯爵家・第三子、セシリア・オルトガン。

 今年社交界デビューを迎えたばかりの彼女は、そう言うと『やらかす』時の父親と瓜二つな顔で笑ってみせた。


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