ブラスバンドはスポーツでは無いけれど、これはれっきとしたスポ根ものです。吹奏楽・ブラスバンド経験者なら分かる、合奏の時の感動が詰まっている作品。ストレスフリーに何でも上手くいく物語では決して無い。主人公は何度も絶望する。それでも熱血馬鹿が諦めずに周りの人をも巻き込んで、ブラバンに打ち込む姿は、まさに”情熱の真っ赤な薔薇”です。文体も整っていて非常に読みやすいです。