乃木坂46

「裸足でSummer」(乃木坂46)

 この曲は乃木坂46の夏曲の中では、僕は一番好きです。

 タイトルにある「裸足」のイメージがすごく鮮やかで、歌詞の中にある、サンダルを脱ぎ捨てて、裸足になって、みたいな情景が、ありありと浮かんで、その光景から想像が膨らみます。

 視点である男子が「何をしたいんだ?行動が予測できないよ」と考える辺りも、「裸足」が象徴する自由さ、奔放さ、もっと言えば、生き生きとした感じが伝わってきて、もう、青春!という感じです。

 ラスサビ前の「苦しくなるくらい、全てがぎこちない」という歌詞が、あるいは「裸足」が印象づける軽やかな感じと対になっていて、「ぎこちなさ」をサンダルみたいに脱ぎ捨てる、「自由」になる、ということがこの曲のダイナミズムなのかもな、とも思いますね。まさに歌詞の中にも「自由」という言葉がありますし。

 ちなみに今の若い人は「ルイボスティー」はあまり馴染みがないのかな。もう五年は経っているのかな、当時はだいぶ流行りましたね。いやはや、時間は流れているものです。

 乃木坂46の楽曲で頻繁に感じる、「情景」をまるでスポットライトで区切って浮かび上がらせるような歌詞世界が僕は好きですが、この曲は一、二を争う胸踊る「情景」を呼び起こす曲です。

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