第42話 ミカの理想

 ヨッシとクリフは平塚太一が集めた装備品を譲って貰い新武器を手に入れた


「いいなぁオレ達にはないのかよ」


 羨ましそうにしているサジとカエナを見て

 コードネーム01が転位スキルでいなくなり

 15分程で衣類か何かを持って戻って来た。


「サジさん達にも良かったらこれを」 


 すごい強化ケプラーの忍び装束と小太刀

 そしてジュラルミンの小手


 俺達の世界の素材じゃないか?いやそれ以上かも? ちなみにオレも同じ物を貰ったので一旦ヨッシーの虚空庫アイテムボックスの中に入れてコピーしまくってもらう


 あとお礼にコードネーム01の名前を付けてあげた。平塚太一の娘が美香と言うそうなので


「よし、お前の名前は今からミカエラだ」


 すると眷属ティムの指輪が光を放ち、ミカエラの体が内側から輝き始めた。


 リナとは塔の前で別れ、転移の杖を使ってオレ達はまずサンターナへ転移する。サンターナのギルドでイネラさんに依頼完了の報告を済ませる。


「ウ……ウソだろ、まさか本当に攻略してくるなんて?」


「南西にあるジャングルの奥地に失われた秘宝が眠る遺跡の攻略依頼受けれる?」


「い……いいだろう許可してやろう!」


「「やった!」」


 顔が驚きを隠せないイネラさんから報酬を受け取り、転移の杖を使ってサジとカエナを連れて忍びの里へゴー


 ササッと里へ戻って塔やミカエラ達の事を2人がジギーさんに報告した後、ジギーさんに食事を誘われたので里の食堂に行くことになった。


「今日のメニューは天ぷら定食、天ぷら蕎麦と竹の子ご飯と天丼だそうだが?」


「おお、うまそうやんけ」


「ふむ、なんだろうそれは?」


「楽しみニャー♪」


 食堂の隅っこで忍者のカイルが天丼を旨そうに食ってる姿をミカエラはじっと見つめている。


「どうやらここの食事は美味しいみたいですね!彼らを見ていると分かります。ねえルフィ?」


「おおおおおおっうまそうだな!」


 ミカエラはルフィを連れて注文をしに厨房へ行くとカイルがクリフとヨッシーの間に入って来た。


「さっきあの姉ちゃんオレの事何かいってたか? 熱い視線を感じたよ!アレは絶対オレに気があると見たねイヒヒヒヒッ」


「おっホンマかいや~っヤルやんけー

 ほんならいっとくか~?」


 ヨッシーとカイルが肘を小付き合い出したよ。何なんだよコイツらは? つーかマジでヨッシーは誰とでもすぐに仲良く出来るよな……


 ミカエラとルフィが戻って来るとカイルは直ぐに元の席に戻って行った。とにかくルフィがうるさい


「うまぁああああ!

 この天ぷら蕎麦ってヤツはスゲー美味いのだ、あとこの竹の子ご飯もイケるなぁ!いいなぁここ気に入ったぞ、なぁっダーリンよ!」


 ルフィはヨッシーにべったり抱きついた。

 ダーリンってなんだ?

 ミカエラも天ぷら定食を食べながらウンウン頷いている。


「決めた!私達も塔の中で美味しい食堂をやりましょう」


 ハァ? 何言ってんだよ?客なんて来ねぇだろうが?


「確か畑あったよねアレも復活させるの?」


「はい広大な農地にしますよ、フロアを150階まで作り146階から農業区、工業区、そして都市区、開発区にしたいと思ってます」


 いやいやダンジョンにそんなもん作ってどうすんだよ?人っ子1人いないのに……

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