第9-06話 人目
2035/10/01 19:58 現場邸宅・正面玄関 斯波・みこと・ラウ
━━━━━《みこと視点》━━━━━
しかし、中々落ち着いてくれませんでした。
クラスでも巫女装束でいる妾は、分かってくれたようなのです。
妾の普段着が、巫女装束であるといってもいいでしょう。
なので分かってくれたのですが、そこから先に話が進みませんでした。
2035/10/01 19:59 現場邸内・廊下 美空・佐須雅・紅葉・香織
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廊下は縁側から入って、直ぐ北側と南側に分かれていました。
どちらの方向にも、血の匂いがしました。
左右(南と北)から黒い
人型をしたそれら、一様に目が無く鋭い剣のようなものを持っています。
私は右(北)側を向いて、紅葉さんのところで止まらなかった一部の妖魔を撃ち始めました。
当然消音機は内蔵されています。
“ブススススススッ”と音は低音で、あまり響かずに散りました。
撃たれた対象も、散っていきます。
香織さんは左右どちらにでも、支援が行えるように中位としたようでした。
その内佐須雅隊員がマグチェンジをするタイミングになったので、香織さんと交代して佐須雅隊員が中位に入りマグチェンジをし始めました。
数秒かかるようでその間、香織さんが無尽蔵に沸き続ける黒い妖魔を一射確殺で仕留めていたようでした。
紅葉さんは拳にオーラを乗せて殴り飛ばしており一撃確殺で黒い奴らを仕留めておられる様でした。
私はその時にタイマンで確殺するので、廊下の幅が広いため漏れる妖魔を射殺していったのでした。
2035/10/01 20:05 現場邸宅・正面玄関 斯波・みこと・ラウ
━━━━━《みこと視点》━━━━━
ようやく、妾のクラスメイトが落ち着きを取り戻し話せるようになったので聞くことにしました。
「何があったのじゃ?」と聞きます。
「お父さんとお母さんが話を聞いてくれなくなって、知らない外人の人を連れてお
そして続けたのです。
「何を言っても無視され続けて、それに外人の人は他に何人も上がり込んできてお家の中が無茶苦茶になって。お父さんとお母さんが飛び散って、大変になって血だらけになってお電話したの」といわれたのでした。
そういわれて見れば、確かに服に血痕が残っているような気がしました。
服の色が濃い赤だったから、気が付きにくかっただけのようでした。
「こちら七班斯波より八課へ、救援と現場周辺への魔術封鎖を要請します。通報者を発見しましたが、小学生であるため保護も願います」と斯波班長が八課と通信を取りました。
「ラウさん、保護が来るまでこの子を頼めないか?」と斯波班長がいいました。
ラウさんが、「斯波班長が残ったほうがいいんでは? その子斯波班長にべったりですぜ。引きはがすのは、流石に問題になりそうですが」と答えました。
「仕方が無い、何かあったら無線で知らせてくれ。保護が出来次第、駆けつけるから」と斯波班長がいいました。
2035/10/01 19:55 現場邸宅・裏口 風祭・長良副長・折神
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「流石に裏口は閉まってるな」と風祭隊員がいいます。
「ちょっと不味いですね、人目を散らしてきましょうか」と俺がいって、人目のほうに歩いていきます。
「こういうものですが」と警察手帳を見せて、「捜査中ですので写真や動画はお控えください、捜査妨害で
相手は高校生くらいで塾の帰りらしく通りかかっただけのようでしたが、ネットに上げる目的で動画を撮ろうとしていたらしいのでした。
「本物ですか?」と聞かれましたが、「本物ですよ、何だったらパトカーでお送りしましょうか?」というと、そそくさと退避して行かれたのでした。
そして裏口に戻ると、風祭隊員が「簡単なカギはこうやって開けるのさ」といいながら術で開けたようでした。
そして三人で裏口から中に入りました。
西側から侵入するチームが居ないので何ともいえないのですが、
それだけで、五分ほど食われたのでした。
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