第9-07話 血の魔法陣
2035/10/01 20:08 現場邸宅・正面玄関 みこと・ラウ
━━━━━《みこと視点》━━━━━
ラウさんが青龍刀を抜きました。
「やっこさん、おいでになったみたいですぜ」といったのでした。
確かに
こういってはなんですが、意志がない下っ端のような気がしました。
目もありませんし、口もなさそうなのです。
「下っ端じゃの」というと、火炎を向かってきた一体にかけ速攻で燃し尽くしました。
ラウさんも青龍刀で、ぶった切ったようでした。
次々と沸きますが、お
ラウさんと顔を見合わせて、ハンドサインで奥に行こうと告げました。
ラウさんも了承したようで、そのまま続きます。
2035/10/01 20:05 現場邸内・廊下 美空・佐須雅・紅葉・香織
━━━━━《
北側に行きましょう、とハンドサインを出します。
全員一致で、北側に行くことになりました。
南側からは多分班長がやってくるのではないかということでした。
順は佐須雅隊員を最後尾に置いて、私、紅葉さん、香織さんが先頭です。
先頭は
もちろん白兵戦にも優れる、というのもありました。
あからさまな罠も数か所ありました、北側の広間に出ようと思うとそのあからさまな罠をクリアしないといけないのでした。
罠を完全に解くと、それだけで三分ほどたっていました。
そして北側の広間は酷い状況でした。
血で魔法陣と
そこには誰もおらず、血の臭いが充満しているのです。
2035/10/01 20:00 現場邸内・北側ガレージ
━━━━━《折神視点》━━━━━
勝手口から侵入だなというハンドサインを風祭さんがしました。
俺と副長が頷きます。
トラップがある近づくな、というハンドサインが来ました。
俺と副長は顔を合わせてから解けるかハンドサインを出します。
やるしかないな、という風祭さんのハンドサインが来ました。
難しくないものらしいのですが、心配でした。
◇
少し時間がかかりました、解くまでに十分と少しは経過したようでした。
2035/10/01 20:10 現場邸宅・南側大広間 みこと・ラウ
━━━━━《みこと視点》━━━━━
妾はさらに歩を進めます、南側の大広間の手前にさしかかるころでした。
血の臭いが、キツクなりました。
“ヌチャ”という音が、ラウさんの辺りでしました。
ラウさんから止まって、というハンドサインが来ました。
何か居る、床は血だらけ、というハンドサインでした。
さすがに
術が使いにくくなってしまいます。
さらに目を
何かが居るのは確認できました。
明らかに味方ではありません。
その血の何かの中にいて、何かを静かに唱えているようです。
燃すことにしました。
踏み込めないのでソレしか手はありません。
火炎と念じ唱えます。
その瞬間、人体発火に近い状態で術者が燃えました。
一瞬で黒焦げになり、その場で倒れました。
“ゴト”という重めの音が響きました。
火炎の閃光で、部屋に術者しかいないことが分かりました。
「あー、遅かったか。気付かれてはいたけど、動かなかったから捕まえようかと思ったんだが」とラウさんがいいました。
そしてフラッシュライトで照らしました。
そこには血で書かれたと思われる魔法陣と、黒こげの炭化した何かが転がっていました。
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