第7-20話 休暇⑧特に問題なく

2035/09/12 12:00 松の間内の中央座敷 全員


 特にお昼も海鮮の量が少し多めかな程度で収まり、豪華で豪勢なのは仕様のようでした。



2035/09/12 18:00 松の間内の中央座敷 全員


 夕方も特に問題なく夕食は済み二日目もこれといって問題なく終了しました。



2035/09/12 22:30 松の間内寝室の座敷、八畳間 美空・香織


━━━━━《美空みそら視点》━━━━━


 床に就きました、もちろん出るものはありませんでした。



2035/09/13 11:00 松の間内の中央座敷 全員


 朝に着替え、朝食を終えチェックアウトの時間を迎えマイクロバスが邸外に止まる音がして、仙蔵せんぞうさんがお迎えに来ました。


 彩名あやなちゃんがいいました。


「みんな忘れ物はない? 問題ない人からバスに乗ってね」と。


 特に問題なかったので、みんなバスに乗り一路JR垂水駅に向かいました。


 特にお宿の代金の話はこれっぽっちも出ませんでした。



2035/09/13 12:45 JR垂水たるみ駅 美空・香織・紅葉・他全員


「お昼どうしよっか?」とあかねちゃんがいいました。


 流石にあの朝食の後であれに勝てるお店はそうそうありません。


 あったとしてもすさまじい金額を要求されるか、無理難題吹っ掛けられるかだけです。


「ファーストフードにしよう」となかば強引に私がみんなをファーストフード店に引っ張り込みました。


 そうした理由はただ一つ、あの豪華な飯の感覚を忘れさせてあげる事くらいしかないと思ったからでした。


「まあこの手しかないわよね」と香織かおりさんがそれを読んで同意しました。


「確かになあ、あたしもそう思うぜ。あれは竜宮城だったんだ」と紅葉もみじさんが締めを持っていきました。


 そしてみんなでお昼を食べ解散となりました。


 みな一様に方向は同じです。


 ただ降りる駅が多少違うだけなのです。



2035/09/13 14:25 JR三ノ宮さんのみや駅 香織・美空・紅葉・加奈子


「では、私はバスで帰りますので」と加奈子かなこちゃんと別れました。


「途中までは一緒だが若干方向が違うんだよなー」と途中まで一緒だった紅葉さんとも別れました。


 家の小門の前まで香織さんと一緒に帰りました。


「じゃあ、また明日」というと香織さんと別れ小門のカギを開け邸内に入りました。



2035/09/13 14:25 神無月てい小門内 美空


 特に何もありませんでした。


 自室に帰り着くと「はふう」とため息をつき、出ている宿題に目を通し始めたのでした。


 特にそちらも難題はなく直ぐに終わり、夕食の時間と相成りました。


 久しぶりの綾香あやかさんの手料理です。


 やはりどこか懐かしい味がしました。



2035/09/13 16:35 私立清祥せいしょう高校駐輪場 香織・美空・紅葉


「さてバイトの時間だ、今日は特に何もなかったな」と紅葉さんがおっしゃいました。


 紅葉さんのサイドカーに乗ってヘルメットをかぶりベルトを着用します。


「さて出ますかね」と準備万端の香織さんがおっしゃいました。



2035/09/13 16:55 検非違使けびいし神戸分署仮八課棟第七班班室 


 敬礼をして部屋に入っていきます。巫女服姿で敬礼するのも何か変ではあるのですが、部屋の中にはもっと変な方がいるので特に気にならなくなりました。


「今日は早いのう」とみことちゃんがいいました。


 みことちゃんも巫女服です。

 私と違う所は霊甲の有無と装備の違いくらいでしょうか。


 検非違使内でもっとも年齢が若いといわれますが実際には京都に二名、東京にも二名いることが判明しています。


 若くして稀有な術の使い手であるという所は同じです。



2035/09/13 16:59 検非違使神戸分署仮八課棟第七班班室 


「検査に時間がかかってしまってな」といいながら扉を開け入ってきたのは斯波しば班長でした、後ろに折神おりがみさんもいらっしゃいます。


 斯波班長が敬礼をしながら入ってくるのに合わせて風祭仮副長も立ち上がり「お帰りなさい斯波班長、本日より三日仮で副長として就きます」と敬礼を交わしました。



2035/09/13 17:00 検非違使神戸分署仮八課棟第七班班室 


「本日は装備の一斉点検を行う、副課長にも許可は取ってある。各自点検を開始せよ」と斯波班長の号令一下、この前使った装備も机の上に出し点検し始めました。


 特に凶悪だったのは風祭仮副長の机の上でしたM-84-2の筒は木箱保管してあるため、弾体さえあれば再度装填して使えるのです。しかも十五本全て突き刺していたのでした。


 後目立ったのは、私の机の上でした。HK33SG1、VR16 SABER SD AEG、M-25IAWSが並んでいるのです。それに加えG55-Gen9、HK45と並びさらに御神刀まで加わるのです。


 使い込んだという所まで行っていないので、私と仮副長が最期までチェックを行っていました。


「すげえな」とは紅葉さんの言葉でした、「うちADSでもそれだけ装備をしている奴はいないぜ」とおっしゃいました。


「全部持つほうが稀なんですよ、この前は副課長命令でフル装備でしたけど」といいます。


「火力なら仮副長のほうが上ですよ」といいました。


 M-84-2筒十五本のチェックにPSG-1、G36AR、MP5K、COLT.357MAGUNAMに業物小太刀と投げナイフ数本と数の上では圧倒されているのです。



2035/09/16 17:00 検非違使神戸分署仮八課棟第七班班室 


「ようやく帰って来れたぜ」と長良ながら副長が戻ってきました。


「これにて仮副長の任から隊員の任に戻ります」と風祭隊員がおっしゃいました。


「すまなかった、後は佐須雅だけか? 明日戻ると聞いたが?」と副長はおっしゃいました。


「擬体フル整備も混みですので遅くなったと聞いております」と風祭隊員がおっしゃいました。



2035/09/17 17:00 検非違使けびいし神戸分署仮八課棟第七班班室 


「ただいま戻りました、御迷惑をおかけしまして申し訳ありませんでした。以後気を付けますのでよろしくお願いします」と佐須雅隊員がおっしゃいました。


 これで全員が揃ったことになります。



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