第4-06話 古代遺跡とその階段
2035/08/08 10:00
第一次調査隊として、一班の六名が開けようと試みるも空かなかった。
力がどうのと言う問題ではないらしいのです。
「確かに縁は存在するが、本当にここなのか?」と、半信半疑の
「確かに、地面に切れ込みはあるが……ここで有っているのか?」という一班班員が居ました、それもその筈、人が降りれそうなサイズの石板と思わしき材質からは、奇妙な周波数の電波が放出されているのでした。
2035/08/08 18:30
「で、開かずの扉と言うのはどこかな?」と
残りの人員は上の環境測定車で待機しているのは、
副長の
2035/08/08 19:00
「男性陣がやって無理なら、女性陣てな」と斯波隊員がスリットを手甲のまま触って調べました。「確かにスリットはあるな」とおっしゃいました。
一班には男性陣しかいません、四月一日班長が「素手で触ってもびくともしなかったぞ? それ本当に扉か?」おっしゃいました無理もありません。
2035/08/08 19:15
私が中央の白いプレートに素手で直接触った時でした。
スリットが光だし、スルスルスルっと私が乗ったままの、その扉が前方に向けて空いたのです。丁度私の後方に二人か三人が並んで通れるくらいの下向きの階段が現れました。
「空いたぞ。神無月さん今何やった?」と斯波班長がおっしゃいました。
「素手で真ん中の白いプレートに触れただけですが?」と手甲を着けながら、答えました。
2035/08/08 19:30
「ではアタックと行きますか」と階段の材質を調べる、周防さんが言いました。
「階段はかなり硬質の、ツルツルすべすべした材質じゃ、壁も同じ材質じゃ」とおっしゃいました。
「ケーブルは周防さんのやつから使おう、その次は神無月さんのだ。最後に私の分を使おう」と斯波班長がおっしゃいました。
私もそれには
「で班長、その先につけるセンサーは? どちらに?」と私が聞きました。
「失念するところだったよ、マルチセンサーを置いて下りる所だった」とおっしゃられ、マルチセンサーの先端部を取りに行かれたのでした。
「コンバットブーツは余り滑らないですね。裏面のソールパターンが効いているのでしょうか?」と言います。事実ゴム系列の底だからでしょうか? 余り滑らないのでした。
……
2035/08/08 20:30
暫く経ちました。モノの五分くらいの間隔ですが時計では三十分は過ぎていました。
……
2035/08/08 20:45
「班長戻ってこないですね? 何かトラブルでもあったのでしょうか?」と私が言いました。
「そうじゃのう、ワラワが見てこようか?」と言ってケーブルの束を降ろしました。
「このケーブルを伝っていけばいいだけじゃから、直ぐじゃろう」とおっしゃるので、私もケーブルの束を降ろして身軽になることにしました。
そうおっしゃると、上り階段を駆け上がって行かれました。
一人になってしまったため「はふう」とため息を付きます。
2035/08/08 21:00
「おかしいな、まだ降りてきて十分も経ってないのに、二人が戻ってこない」と声に出します。置いて行かれた周防さんのケーブルは目減りもしていませんでした。それとも突入中止命令ども出たのかと思い通信機のスイッチ入れた時でした“ザーッ”っと音が聞こえ、隔離された空間で有るか、はたまた通信機そのものが使えないのかと思い。通信機の基礎チェックを行いました。
通信機自体は使えなくなっただけで生きてはいるようでした。
その時、“ぐぐー、きゅるきゅる”とお腹が鳴いたので行動食を一つ食べました。
こういう時のために作って置いてあるのです。
そしてお二人が返ってくる前にと思いいそいそと食べだすのでした。
私の荷物はリュックの中身半分ほどがそういう、食料なのです。
飢えが大敵であるという観念から入れた、というものでした。
実は私は食いしん坊でもあるのです。
2035/08/08 21:30
それから更に三十分が経過しました。
もう明らかにおかしい時間を、過ぎてはいます。
それにこの感覚です、しんと静まり返った中に、何かがいる様な気配が有るのです。但し敵意ではありませんでしたが、どちらかと言えば見られているというものを感じるのでした。
2035/08/08 21:45
時計の針はすでに、班長が戻ってこないと会話してから一時間が経ちました。
ただ、何かが
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