序一章 電子犯罪シンジケートとバラバラ殺人事件
第0-3話 社
━━━━━《
家に帰る前に、
社の特に
社の管理は
ウチの社は
一説によると近くの
主祭神は
この鎮守の杜に勝手に入る
夕方になりましたが、社の鎮守の杜まで
お父さまは西側の神社の駐車場にいったん車を停車させます、私は先に降りました。
お父さまはいつも通りの作法でハンドルを左に切り込み降りてから、車の扉を全てフルロックさせると防犯装置を作動させました。
そしてお父さまは黒い防寒防水バルマカーンコートを着込みます、私も白い厚手のダウンロングコートを着込み黒単色のミリタリーリュックを背負いました。
それから鎮守の杜のほうに向かって歩いて行かれるので私も後に続きました。
といっても実家は直ぐ
神社の西側の入口に到着すると不思議と、心がざわめき立っていました。
嫌な予感がしました。
お父さまも同様の予感を感じ取った様で、直ぐにそこから鎮守の杜の中に分け入って行きました。
私もそのあとに続きます。
……
そして十分もたったくらいでしょうか、
鎮守の杜の鬼門の方角に
鬼火の中心に
お父さまがおっしゃいました。
「
どうやら低級な霊が何かを形作っている
今なら術で
集合している霊が相手なので、斬りつけて散らしてしまう訳には行きません。
一撃で
弓を引くイメージを
あとは対象をしっかりと
心は静かにおさめ弓を射るイメージを創り出します。
そして静かに精神の矢を放ちます。
次の瞬間、霊に精神の矢が命中し、霊が砕け散るイメージが現れました。
それと同時に輪郭の定まっていない霊たちは、散った様です。
鬼火も、もう居ませんでした。
近ずいて何があるのかを、確認する事にしました。
その場から少し、二メートルくらい離れたところに行くと何やら箱が置いてありました。
お父さまは
何があるのか、確認しているようでした。
大きさはビールケースぐらいで三辺の合計が一点五メートルくらいある、大きな少し汚れてところどころに黒いシミの付いたダンボール箱でした。
お父さまは
「ここからは警察に任せよう」とお父さまが静かにでも強い口調でおっしゃいました。
「美空よくやった。術の紡ぎはまだ荒いが、
「あの箱の中身は、お前はまだ見ない方がいい、
お父さまはすでに箱の中身が何であるか、分かっておいでのようでした。
私も、感覚が鋭い所があるのです。
「ひょっとして
「そうだ、とりあえずここから先は警察の
警察に、電話をかける様です。
「美空、御爺様を呼んで来なさい」と電話をかける前にはっきりとおっしゃいました。
「はい」と私もはっきりと答え呼んできます。
……数分後
「こちらです御爺様」と私が静かに先導し御爺様と一緒にやってきました。
「美空や大丈夫じゃったか?」と御爺様が優しく柔らかな表情で頭を撫でてくださいました。
「はい大丈夫でした」と私はしっかりとした口調で答えました。
お父さまが警察の方と、スマートフォンで話されていました。
「……はいそうです。布引神社で死臭と思われる
……数分後
数分後近くの交番から二名程と、パトカー二台程がやって来たようでした。
神社の入り口付近が、パトカーが留まったため少し騒がしくなりました。
「こちらです、第一発見者は私です」とお父さまがしっかりとした口調でおっしゃいました。
「そちらの箱から死臭がするのです」とさらに同じ口調でおっしゃいました。
「娘は一緒にいただけです」とはっきりとした口調でおっしゃったので、私は特に何事もなくすんだのでした。
父は嫌な予感がしたというのと、
それほど
その代わり
お父さまの背中が、そのように
……
次の日に分かった事ですが、新聞に『また、バラバラ死体発見』の文字が一面に大きく踊っていました、やはり被害者の御遺体が入っていた様です。
次の日の昼には、もう帰り
「もう京都に帰らねばならない、仕事が待っているんだ」とお父さまはしっかりとした口調で厳しめの表情で荷物と格闘して荷を詰めながらおっしゃいました。
「美空には苦労をかけるけれども、きっとあなたにも分かる時が来るわ。でも気を付けなさい何があるか分からないから、昨日の事件に絡んでしまったのでしょう。運命の糸は
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