第1話 作戦終わりのパーティー

怪盗団本拠地…


「「「「ただいまー!」」」」

「ただいま」


「わー!お帰りー!」


これから1人ずつ、怪盗団のメンバーを紹介して行こう。


「いやー!今回はいつもより増してピンチだったよ!」


このお調子者、彼はオレンジ。タイリクオオカミのフレンズである。こんな性格だが、この怪盗団、リバースワールドのリーダーを務めている。身体能力が高く、やるときはやる、面白げなリーダーである。


「まあ俺たちがしっかり盗んできたから安心しろ!」


この自信があるように話す彼はプラム。ライオンのフレンズであり、身体能力はそこまで高くないが、さまざまな道具を使って警察を翻弄する奇術師でもある。


「まあ俺がかなりシュミレーションしたから大丈夫だがな」


この無愛想な彼の名はコスモス。フェネックのフレンズであり、怪盗団のプログラマーである。現場のシュミレーション、ハッキングなどをして潜入係のサポートを行う。


「コスモスの指示もすごいけど僕たちもよく働いたよね!」


元気に話す彼はカカオ。アフリカオオコノハズクのフレンズであり、怪盗団の副リーダーでもある。オレンジの幼馴染みであり、大の親友である。あまり潜入はしないが、怪盗団が使う物品を開発している。

手先は器用、ピッキングもたまにする。


「そうだな…!まあ俺たちは少ししか働いてないがな!」


自分を控えめに話す彼はアップル。ワシミミズクのフレンズであり、主に現場の下見をする。様々な理由でオレンジ、カカオを主に援護する。戦闘は武術、かなり腕力はある。


「そっかそっか!みんなよく頑張ったねー!で、その大きい袋はなんなの?」


帰ってきた怪盗団を迎え、五人を褒めるのはライオン。プラムの恋人であり、本拠地では料理番をしている。いつでも元気よく皆と話し、気分を良くしてくれる。でも怒ったら大変。どんな者でも大体はやられる。


「ふふっ!今日はみんなでパーティーしようかと思ってね!素材をたくさん買ってきた!」


「おぉー!じゃあみんなで張り切って料理を作っちゃうね!みんなはお風呂入ったりして英気を養っててねー!」


「あいよ!」



「みんなー!今日パーティーしたいからって色々な物買ってきてくれたよー!」


「おっ、それは本当かい?」


本拠地の中でも冷静に話す彼女はタイリクオオカミ。オレンジの恋人であり、怪盗団の中では予告状製作、料理番を務めている。彼女が持つ目、オッドアイは何かと不思議な雰囲気をもたらすが、怪盗団を安心させ、逆に敵を怖がらせる才能を持つ。


「全く、いつも面白いことを考えやがるのです!」


この上から目線でちょっと元気っぽい彼女はアフリカオオコノハズク。カカオの恋人であり、怪盗団メスグループのリーダーを務めている。頭が良く、作戦決めなどにおいて、力を発揮する。


「まあ、それもいいんじゃないですか?5人へのご褒美、ということで」


この冷静さが溢れ出る彼女はワシミミズク。アップルの恋人であり、怪盗団メスグループの副リーダーを務めている。書類まとめや怪盗団本拠地のステルスをしている。


「まあ私たちがみんながゆっくりできるように頑張らないとー」


このほんわかしている彼女はフェネック。コスモスの恋人であり、コスモスの援護、カカオの手伝いをしている。普段はめったに怒ることが無い。


「まあこれらを使って料理作ろっかー!」


元々動物であるため火は苦手だが、IHを使えば料理ができる。


「まあ…これらの食材といえば…あれしかないのです…!」


「だねー?」


「しかも個人の分だけじゃなくて私たちの分のデザートも買ってきてくれてある…」



「ふぅ、今日盗んできたものはどうする?」


「盗んできたものって…そんな変な言い方じゃなくて盗ってきたって言えよな…?」


「まあとりあえず飾っておいたらどう?」


「まあそれが…普通だよな」


みんなー!ご飯の準備ができたよー!


「おっ!いこっか!」


「チーズタッカルビ…俺たちの大好物だからな。楽しみだ…!」


「お、コスモスが笑顔見せるなんて珍しい!」


「悪いか?」


「まあまあ!そんなこと言わないで早く食べに行こ!」



「「「「「「「いただきます!」」」」」」


リバースワールド怪盗団は割と騒ぐタイプでもある。


「さ!ゴールデンウィークも終わるし、明日から学校なんだからしっかり食べてよー?」


そう、リバースワールド怪盗団は全員大学生でもある。


「はっ!そうだった!また明日からいじられるんだ!」


「あぁぁぁ!ヤダなんだよォォォ!」


学校ではシェアハウスで暮らしているという設定でいる。もちろん学校に許可は取っているらしい。


「まあまあ、楽しいことあるからいいじゃん!」


「みんなに会えるから…な?」


「いや、みんなに俺たちの正体が怪盗だってことがバレるかどうか怖いんだよな…」


「そのことは我々でなんとか隠し通すから安心するといいのです」


「それでもみんなと登校するのは楽しいからな。勉強も先生が面白いから問題ない」


「その先生もさぁ?フレンズの僕たちをよくいじってくるじゃぁん」


学校にもフレンズは少しはいるがあまりいないため、しょっちゅういじられる。


「オレンジ、明日も一緒に登校してもいいかい?」


「どうせならみんなで登校しようよ」


「たまには…2人で登校しよ…?」


「…そうだね!」


「いじられるぞーw付き合ってることいじられるぞーw」


「別にいいもん。学校1ラブラブな2人って昔から言われてるからもう慣れたもん。ねぇ?」


「うん…確かに慣れた…」


「まあそうだよな!毎日のように言われてるもんな!ははっ!」


「まあ…裏でもこんな関係だし、ねぇ…?///」


「そうだね…///」


「はっ!こんな食事の状況でいやらしいところ見せやがって!」


「見苦しいぞ」


「コスモスひどい!?」


「まーまー、冷めちゃうから早く食べよー?2人は学生なのにもうあの関係なんだからー」


なんやかんや言い合いながら怪盗団は食事をする。


「…そういえばオレンジとオオカミ」


「ん?」


「…してるとき、ものすごい声が聞こえるぞ?」


「「えっ」」



「ごちそうさま。美味しかった」


「相変わらず少食だねぇ」


「悪いか?」


「悪くないけど」


「さてと…じゃあ俺は宝の情報を確保する」


「程々にしてねー?私だって頑張りすぎで不安なんだからー」


「わかってる。フェネック、片付けが終わり次第、手伝いを頼めるか?」


「わかってるよー」


「さてと…僕もそろそろ兵器製作に入ろうかな…?そうだ!プラム!新しい爆弾が完成したけど見てみる?」


「あぁ!でも食べ終わってからにしてくれ!」


「プラムはいつも食べるよねー!」


「体力は…つけておかなきゃな!」


「口に食べ物を詰めたまま喋んないでよ。汚い」


「オレンジ、そろそろデザートを持ってくるかい?」


「あ、お願いするよ!」


「さてと…俺はそろそろお風呂に入るとしようかな…!ミミちゃん、一緒に入るか?」


「あー…片付けもあるので遠慮しておくのです。でも、明日あたりは一緒に入らせてもらうのです」


「おっしゃ。じゃあゆっくりしてくるとするか…」


食事を終えれば各自自由行動に入る怪盗団。実にフリーダム。


「オレンジー、持ってきたよー?プリンでいいんだね?」


「そう!オオカミはさ、コーヒーゼリーが好きだったよね?」


「そう!ありがとね!私の好物を覚えていてくれて!」


「つがいなんだから!当然だよ!さて…」


「「いただきます!」」


そんな感じにリバースワールド怪盗団は今日の仕事を終え、安息の時を迎えた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る