第19話 新たなる戦いの幕開け
それはわたしとアスカちゃんさんが、ジャス活(ジャスティス活動)もかねて夜のお散歩デートをしている時だった。
ピコん!
わたしのステラ・レーダー(アホ毛)が魔獣に反応する。
「かなり近いです。帝国通りのあたりでしょうか」
「魔獣のボスを倒したと思ったら、またすぐ新たな魔獣が現れたと言うの――?」
「一難去ってまた一難、ぶっちゃけありえない!(>_<)」
「そうね、でもここで嘆いていても仕方ないわね。行くわよ、ステラ!」
「はい!」
わたしとアスカちゃんさんは慎重かつ大胆に(最近のお気に入りフレーズ!)現場に急行した!
「いました! 魔獣です!」
公園の街灯の下に、1匹の魔獣がいるのが見えた。
「速攻で決めるわよ! ムーン・メガミック・パワー! ウドンアップ!」
起動ワード=イグニッション・スペルとともにアスカちゃんさんが銀色のキラキラに包まれて、アスカムーンへと変身する!
「うどんとノベルのセーラー服美少女女神、アスカムーン! 月見うどんにかわってオシオキよ!」
アスカムーンが決めゼリフとともに、カッコいいポーズを決めた!
続いてわたしが気合を入れると、
「ほあああぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!! 」
ピンク色の
ジャキーン!
ジャキジャキジャキーン!
シャイニング・アイドル・ドレス!
シャイニング・アイドル・ニーソックス!
シャイニング・アイドル・ブーツ!
シャイニング・プリンセスティアラ!
そして最後に、何物をも打ち砕くシャイニング・バスターライフル!
「銀河の翼に
イグニッション・スペルともに、わたし――シャイニング・プリンセス・ステラは、
「ヴァッ!?」
魔獣が驚いたようにこちらを振りむいた。
よしよし、まずは機先を制したね!
「いっくよー!」
わたしは魔獣に向けて牽制ビームを放っていく。
精度はまだまだだけど、それでも少しは上がっている。
魔獣の行き先を予測して射撃することで、わたしは魔獣の行動の自由を完全に奪うことに成功していた!
そこにアスカムーンがうどんによる得意の接近戦を仕掛けて――、
「ヴァッ!!」
しかし、突如として公園の茂みから現れた魔獣が、わたしに襲いかかってきたんだ!
「ええっっ!?」
わたしが驚いたのは無理もない。
だって、
「魔獣が2体もいるなんて!?」
アスカムーンと戦っている魔獣Aとは別に、もう1体の魔獣Bがわたしに襲いかかってきたんだもん!
「く――っ!」
わたしは牽制ビーム攻撃を諦めて、新たに表れた魔獣Bの攻撃を必死に回避する。
わたしの武器はシャイニング・バスターライフル。
遠距離戦ではとっても頼りになるけど、接近戦では無用の長物。
むしろ1メートルほどもある長い砲身は、接近戦ではなにをするにも邪魔になっちゃう――!
「シャイニング・プリンセス・ステラ!」
アスカムーンもわたしが別の魔獣に攻撃を受けていることに気づいたみたいだった。
だけど、あっちはあっちで魔獣Aとの戦いで手一杯で――!
だったら、
「な、なんとかしてみせます! そっちは完全に任せましたので!」
「わかったわ、なるべく早くこいつを倒して助けにいくから!」
アスカムーンの返答を聞きながら、わたしはタイマンで魔獣Bと戦うことを決めた。
「わたしだって正義の味方なんだもん! やってやれないことはない――はず!」
わたしはウーバ〇イーツで鍛えたステラ・ダッシュの機動力で、必死に距離をとろうとするけど、
「ヴァッ!!」
魔獣はわたしの武器が飛び道具であることを分かっているのか、させるかとばかりに、なかなか距離をとらせてくれない。
「このっ、くっ、距離をとるのは厳しいかも……! どうしよう!?」
わたしは必死に防御しながら打開策を考える。
だけど、つい最近正義の味方になったばかりのわたしに、とてもじゃないけど、この難局を乗り切るすべはないのだった。
これは一時撤退すべきでは――、わたしがそう考えた瞬間だった。
「うどんも蕎麦もだめだめアルネ、見てられないアル」
謎の声ととともに、公園の滑り台の上に何者かが現れたのは――!
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