大好きな聖女様、僕と付き合って下さい!

ジント

プロローグ

1話、テンプレ

俺は、新崎友哉しんざきともや、高校1年15歳のラノベが大好きオタクだ。




ある日、学校の帰宅中にトラックがこちらに突っ込んでくるのが見えた。


「もしかして、テンプレですか~~~~~~【ドン】」


と叫んでトラックに激突されて気を失った。



気が付くと白い部屋にお爺さん?らしき人が僕の10m前に立っていた。


(テンプレですね~~~!テンプレグッジョブ!!)


「やっと来た、待っておたぞ!!これでわしも憧れのあの言葉が言えるぞ!!」


このお爺さん?なんでこんなに喜んでいるのだ?それに憧れって?


「うぉほん!!よく来た、新崎友哉君、わしは異世界管理者、いわば神だ!」

「君は地球ではトラックに激突され死んだことになっておる!」

「そこで私が君を、ここに魂を召喚した!」

「私が管理をしている場所に行ってもらうのだが、そこは剣と魔法の世界じゃ、もちろんテンプレ道理にチート能力も授けるぞ!」

「もちろんあっちに行って何かして欲しいとは言わん、好きなようにこれからの人生を楽しむがよい!」

「く~~~~~言えたぞ、憧れのこの言葉を!!!」


めちゃめちゃ感動しながら震えていた。


(うは、テンション高!)


「へ?神はいいとして、憧れの言葉…?」


(いや、良くないのだが、憧れの言葉の方が気になる。)


「うむ!我々神の中でも地球のラノベが流行っていていな!この言葉を言いたくてウズウズしていたのだ!!」


めちゃくちゃ笑顔で言っている。


(神様の元でも流行るのだ!さすがラノベ!…てか、もしかして・・・)


「・・・もしかして、その言葉を言いたいがために、わざと事故を起こした?」


「エ!!ソンナコトシナイゾ」


核心を突いたのかいきなりきょどり始めた。


「なるほど、犯人はお前か!!」


あまりのきょどり様に犯人と過信して、自称神を指さし僕も言いたかった、某マンガ名探偵の決め台詞を言った。


(本当は、犯人はお前だ!!なのだが、この際決められればいい!!」


「すみませんでした~~~【ズザザザザ~~~】」


謝りながらスライング土下座をして僕の5m前まで来た。


「どうせテンプレ道理なら地球に帰れないのだろ?」


帰還を諦めこれからの事を考える。


「う、・・・うむ、出来ない。」


土下座しながら申し訳なさそうに言っている。


「ハァ~、仕方ない…で?」


「うむ、テンプレ道理、私が管理している場所なら、転生でも移転でも選べるぞ?」


「え?選べるのだ…ラベノだと選れないはずだよね?」


「ラベノだとな!無理やり来てもらったのだから好きな方を選んでよい、もちろん管理している場所を破壊しない程度のチート能力も選んでいいぞ。」


「なんだか開き直っていない?…まぁいいか、剣、魔法、ポーション、ありありなんだよね?」


「ありありだとも!!」


「・・・まさか魔法は某ラノベみたいに、一生かけて研究してやっとロウソクぐらいの火ってことないよね?」


「ないない、バンバン使える!」


「バンバン使えるのか~テンションが上がる~!」


今度は僕の方がテンションが高くなっていた。


「それで、どうするのじゃ?」


「ん~、どうしょうかな?…あ!!今から行く場所ってモニターとかで見られない?」


「見たいのか?ん~本来はダメなのだが迷惑を掛けたしな、特別だぞ?」


と言い土下座を止め立ち上がり、手を横にかざすと、モニターらしきものが現れた。


「管理者が地上の様子を見るためのものじゃ、今から映すぞ。」


モニター?からは、中世ヨーロッパ風の街並みや南国など、いろんな人々の生活の様子を色々映し出していく。


「ここからは冒険者を映すぞ。」


そこに映し出されたのは、剣と魔法が行きかう戦場だった。


グロテスクな映像もある中で、1人の女性が映し出された。


その女性は、淡い白色の光を放ちながら次々と、冒険者の傷を癒しつつ戦っていた。


僕は思わずこの人に目が釘づけになった


その女性は、フード付きの白い修道服を着た人で、少し幼い感じだが、目鼻がくっきりした顔立ちでスカイブルーの瞳、白銀の髪の毛を持ち、体系も出るところは出て引っ込むとこは引っ込んでいる、とても魅力的な女性だった。



「・・・【ゴックン】こ、この人は?」


この女性を見てから、目が離せなくなり、同時に緊張してきて生唾を飲み込みながら言った。


「あ~この子は聖女じゃよ。」

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